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九七式司令部偵察機二型と九八式陸上偵察機一一型は、 どちらも瑞星系エンジンを使用していますが、スペックにかなりの差があます。 ※Wikipediaより 司偵 最高速度:510km/h(高度4,330 m) 航続距離: 2,400km 陸偵 最高速度:468km/h(高度不明) 航続距離:1,167km あやふやで恐縮なのですが、陸軍は司偵用に質のよい燃料を用意していた(97式か100式か不明)と何かで読んだ記憶があります。 そのせいなのかとも思ったのですが、瑞星一〇型であれば87オクタンで十分に思えます。 これも記憶ベースですが、司偵(一型?)のテスト時に「司偵発案者の藤田雄蔵少佐が少々突っ込んで出したのではないか」という回想を読んだこともあります。 このスペック差は燃料か、計測条件の違いなのか、それとも他の要因でしょうか? ヘイミー |
- 碇義朗 著「新司偵」によりますと、
九八式陸偵一一型は固定ピッチプロペラだったようです。
超音速
- 九七式司令部偵察機一型は燃料約400リットル搭載の常用装備以下、おそらくはさらに軽い軽荷状態で、陸軍領収前に計測されたと思われる数値で時速480キロと構造要領にあります。しかしこれは実測値です。司偵は一型でも条件によりこの速度が出るのです。
九七式司令部偵察機二型と九八式司令部偵察機一一型は設計上だけでなく、まったく同一の機体で陸軍向けの機体の中から海軍向けの機体を送り出し、陸軍の都合によって海軍向け予定の機体を陸軍に振り替えたりしています。
質問にある九七司偵二型の最大速度時速510キロは常用状態以下の軽荷状態で計測されているか、または三菱の社内資料にある「時速30キロの速度向上」を一型の数値(常用以下の重量で計測された可能性が高い)時速480キロに単純に足している可能性が大きく、一方、海軍の陸偵一一型の最高速度が時速約469キロ(253ノット)高度4280メートルとなっているのは、陸軍が燃料400リットル搭載の常用以下で性能を計測するのに対し、海軍は海軍の審査規定通りに海軍の設定した正規全備2197キログラム(陸軍の九八司偵二型としてなら満載状態に相当)で計測しているためと考えられます。
使用燃料はどちらも航空八七揮発油です。
BUN
- 回答ありがとうございます。
陸海軍で同一機体だったのですね。制式化されているので別設計なのかと思っていました。
ヘイミー