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質問1548の関連質問です。陸軍三式戦闘機飛燕には機種上面の黒色防眩塗装について、機体上面色べた塗りのもの(飛行第55戦隊、56戦隊など)と最後まで黒色防眩塗装を実施したもの(飛行244戦隊など)が混在しています。 川崎系3式戦、5式戦には中島系1式戦、2式戦、4式戦のような機首上面黒色塗装に関する塗粧規定とかなかったのでしょうか? 備後ピート |
- 機種の防眩塗装については、昭和19年夏に陸軍機の基本塗装が前面黄緑7号色に変わってからは不要なものになっています。
中島の一式戦、二式戦はそれ以前に生産が終わっているので、この切り替えには関係ありません。
立川製の一式戦、三式戦、キ一〇〇、キ一〇六などは黄緑7号色に切り替わった時点で、防眩塗装をやめています。
一部に例外もあるようですが、これは部品の旧製品との交換などのためではないかと思います。
結局、黄緑7号色になってもまだ防眩塗装を続けていたのは、中島の四式戦とキ一一五くらいです。むしろこちらの方が例外なのです。
片
- http://www5b.biglobe.ne.jp/~s244f/toso-01.htm
244戦隊は立川から中古機を受け取っていたと「調布の空の勇士たち」に記載があります。
同ページ内に「わざわざ塗装をなおして使う暇も意味もないだろう(意訳)」とありますし、実際機種転換まで古い塗装のままの機体が多くみられます。
55戦隊、56戦隊は新造機を受け取ったので防眩塗装がないのではないでしょうか。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~s244f/sentaisi.htm
http://www5b.biglobe.ne.jp/~s244f/tamareien.htm
このあたりのスナップを見ると、244戦隊でも五式戦は防眩塗装はないように見えます。
ペルシャ猫