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前々から思っていた素朴な疑問ですが、ネットや文献にあるカタログスペックで、第二次世界大戦時の爆撃機、攻撃機或いは戦闘機の爆弾搭載量はどういう基準で決められていたのでしょうか? 例えば一式陸攻は800kg、B25は1326kgとか有りますが、それ以上積んでも問題無さそうですし(笑) まさのり |
- B25は1814kgでした。失礼しました。
まさのり
- 想定している行動半径や、離陸に必要になる滑走路の長さなどの運用上の問題や、搭載ラックの数、翼桁や脚などの各部位の耐荷重など、いくつかの条件が絡みそうですね。
搭載する爆弾の種類や進出距離等の条件の組み合わせによって様々な装備の組み合わせがある中で、もっとも爆弾搭載量に重きをおいて、機体的・運用的に問題がないとされる装備が、結果的に最大搭載量となるのではないでしょうか。
したがって、最大搭載量以上の爆弾を積んだら、離陸ができないとか、ラックが足りないとか、航続距離に支障が出るとか、想定されるトラブルは様々ですが、基本的には問題が発生すると思います。
また、例に挙げられている一式陸攻は、そもそも雷撃をするための機体であるという前提もキモではないでしょうか。
陸上攻撃機はその名の通り雷撃をする前提の機体で、大量の爆弾を運んで対地攻撃するような運用ではないため、大量の爆弾を詰める爆弾倉がありません。
そのため、機体性能的には問題がなくとも、搭載箇所が足りないという問題に直面する気がします。
逆に言えば、その障害をクリアできれば裏ワザ的に積めてしまうこともありそうです。
例えば、一式陸攻は全備2.1tの桜花を積んで出撃しているので、多少は桜花の翼面による揚力を得ていたとしても、搭載するためのラックやスペースが足りていて、航続距離や滑走路の制約がゆるい場合は、一般的な最大搭載量以上の重さの装備を積んで離陸すること自体は可能だったということだと思います。
桜花の搭載も「様々な条件」の組み合わせによって生まれた一例ですが、このような例外もあるので、明確に基準と呼べるようなものを探すのは難しいかもしれません。
あまり具体的な回答にならず恐縮ですが「機体の爆弾搭載量がどのように決められるのか」というご質問は、「どのようにして機体が開発されたか」ひいては「新型機にどれだけの性能が求められたか」という部分まで辿ると、ご質問の意図にたどり着くのではないのかなぁと思います。
Shusui
- B-25のこの場合の1814kgは4000lbsのことで、キリの良い数字です。
一式陸攻の800kgも同様。
飛行機の性能からすればもっと積めるのでしょうし、そうなるとこんなに丸まった数字にはならないはずですが、そうした実際的な数字ではありません。
これは、運用側が「このような目的があるのでこれくらい積みたい」として出した4000lbsとか800kgとかの要求が満たされていると示している、ということなのです。
片
- 最大離陸重量から自重を引いた値が搭載量です。
この搭載量を燃料に充てるか爆弾に充てるか、で爆弾搭載量は決まります。
一般に知られる爆弾搭載量は最大で何トンといったものが多く、その搭載量では同じ要目表に書かれている航続距離を得られない事が多くあります。
一式陸攻に桜花が懸吊できるのは最大離陸重量の枠内に他の搭載物とバランスさせて収めているからです。
BUN
- 回答して下さった皆様
ありがとうございます。
まさのり