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航空機関係質問1598で、三式戦機内色の塗粧についてこの板の識者の皆様には大変お世話になりました。 さて武器・装備全般質問875で述べたように私はハ〇ガワの二式複戦屠龍丙型のプラモも所有しているのですが、組立説明書ではコクピットはじめ機体内部色がカーキ色で指定されています。 ここで疑問が生じました。三式戦と異なり二式複戦の現存機は胴体のみが米国に残っているだけ。組立説明書(いわゆる二次資料)の指定は同じ川崎製戦闘機の三式戦に関する旧説からの類推ではないか?と。 この場合、先の質問で示された新説に従って灰色系で塗るべきか、いわゆる黄緑色七号の黄変色だと割り切って黄茶系で塗るべきか迷ってしまいます。どちらの可能性が高いのでしょうか? 自分では考証にはこだわらない方だと思っていましたが、いやしくもかの木村泰造氏の流れを汲むモデルビルダーとして、くどいと思いつつ念には念を入れてこの板に質問させていただくしだいです。 備後ピート |
- 屠龍の説明書の指定は「川崎系機内色」というようなメーカーごとに色が違うという模型的俗説によってされたものではないでしょうか。
もっとシンプルに考えて、作りたい個体の製造時期を推定して、そこから使用塗色を決めてしまうのも一案かと思います。
なお、現存機はアメリカで再塗装されたものですので、そのつもりで見たほうがよいかと思います。
灰緑色(ペールグリーン、グレー系)から黄緑七号(オリーブドラブ系)に移行した流れは先日の飛燕の機内色のトピックの通りです。
したがって、S19年後期以降の製造機だと推定して制作する場合は、黄緑七号の可能性が高くなると思います。
Shusui
- 二式複戦は日本国内で発掘された墜落機の残骸発掘により、零戦などでは青竹色で塗られている一般的な内面は外面と同じが灰緑色塗装がされていて、操縦席周辺が灰色みのあるグリーン系であることは確認しています。この色は、零戦の操縦席の淡緑色ほど黄色みを帯びておらず、やや青っぽい印象の色です。
以上は、機体外面が灰緑色(緑系迷彩あり)の機体です。
さらに後期には、内外面とも黄緑七号色に変わります。
片
- なお、同じ川崎製でも、三式戦と二式複戦では、塗装様式が全く同じではない感じもしています。
同じ川崎と行っても、岐阜工場と明石工場と離れた場所で作っていますし。
なので、二式複線の操縦席周りの緑色は、三式戦とは違っていて、統一されていないのかもしれません。
片
- 米国の現存機でも惑わされずに見れば淡緑色系と判るし、国内発掘の物も同じです。
色味は片さんが言われた通りです。
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