924 質問というか勝手な推測になってしまいますが… マリアナ沖海戦時の艦載機の記番号について、一航戦の記番号が本来自然である「311-」ではなく「I1(1は小文字)-」のような表記であったとする説が有名ですが、その理由として当時存在した特設飛行隊である戦闘311〜戦闘312の各飛行隊所属機と記番号が混同しないよう配慮された、ということは考えられないでしょうか。ここにいる皆さんの意見をお聞かせいただければ幸いです。
D4Y2-C

  1.  戦闘312の開隊はマリアナ戦後の7月10日なので、少なくとも戦闘312との混同を勘案する必要はないでしょう。
     母艦用の戦闘飛行隊としては、その7月10日以降戦闘161〜167まで7隊が誕生していますが、実はこれ以前の6月7日(マリアナ沖海戦の直前)、7月1日付で新編予定の新5航戦(雲龍・天城)用に戦闘101の編制が予令されており、7月以前はこの101を起番に順次母艦用の戦闘飛行隊を採番する予定であったと思われます。
    加賀谷康介

  2. 「I1」は、そういう番号を記入した機体の写真が残っていて、その所属隊がわからなかったので、第三艦隊ではないかという推測が出版物に載せられたものですが、これは連合艦隊の識別規定に一致していません。
    しかしながら、識別規定どおりの300番台の呼称番号を表示した機体写真も存在しているわけですから、「I1」の所属隊は別の方面で探すべきなのでしょう。
    この時点では第三艦隊所属隊機は黄色で呼称番号を記入することになっていました。番号そのものだけでなく、文字色も識別のために定められていたので、本来なら他艦隊部隊との混同は避けられるはずのシステムだったのです。そういう意味でも、白文字「I1」はやはり第三艦隊ではなさそうです。
    ちなみに、プラモデルで「653−111」を白文字にしたデカールが入っていたりしますが、653空は黄文字が正解です。



  3. あ、失礼、写真があるのは「I2」ですね。
    「I1」はそこからの推測にすぎないものであり、あまり一人歩きさせてはいけないお話であると考えています。



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