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P-38が旋回するとき片方のエンジンのスロットルを絞って小回りが利くようにする・・・そのような話を(創作?実話?かわからないのですが)読みました。 事実であったとすれば単発機のすばやい挙動を双発戦闘機にも求めてこのような手法をとっていたのでしょうか? ロールが早くなるイメージはありますが、失速が大きく日本の捻りこみのように実戦ではあまり用いられなかったのではないのでしょうか? f2 |
- 海外の航空雑誌に載っていた欧州戦線のP-38パイロット手記で片発(右)をアイドルに入れ、フラップも出して急旋回を続けドイツ戦闘機(Bf109とFw190)を避わしたという記述を読んだだことがあります。
>ロールが早くなる
この場合はロール(螺旋状に機体を捻る機動)ではなくターン(水平面の旋回)ですね。
>失速が大きく
仰しゃるとおり戦闘機にとって速度と高度を対戦相手より有利に保つことは死活問題ですから、わざわざ片発を絞って速度を下げてまで旋回半径を小さくすることはあまり得策ではありません。前述の例はドイツ基地に強行偵察に行った機体がドジを踏んで低空低速で優勢なドイツ戦闘機群に囲まれるという事態に陥り、最後の手段として片発アイドルの右旋回を使って辛うじて逃げ切ったというシチュエーションでした。
なお飛行機の世界で「失速」というと翼面からの気流剥離から操縦不能に陥る事象を指す場合が多いので、「速度(ないしエネルギー)の損失が大きく」と書いた方が誤解が少ないでしょう。
無記名