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メッサーシュミット109のE型からF型に変更した過程で翼内武装を廃止したのは何故でしょうか?後のG型ではガンパックで飛行性能とバーターで復活させてますが?E型とF型で翼断面が薄くなっているのでしょうか?桁幅が狭くなったとか?識者の皆様どうか教えてください。 備後ピート |
- F型設計にあたっては、飛行性能の向上が図られました。兵装について述べれば、主翼への武装装備はロール性能の低下を招くこと、そして、兵装は機首に集中して装備することにより、命中率の向上と集弾による破壊力の向上が望めます。F型への発展段階ではE型で問題となった機関砲のプロペラ軸装備に伴う振動は解決できる状況であり機首に装備予定のMGFFより性能が向上したMG151/20 20mm機関砲も完成間近のため、主翼20mm機関砲は廃止されたものです。主翼構造上は空力向上のためのラジエーターや翼端の改善が図られましたが桁等は同様のものと思われます。これは1941.12.4にゲーリングが訓示した際に展示されたガーランドの専用機であるF-2型スペシャルが主翼内にE型と同様にMGFF機関砲を装備していたことからうかがえます。
つっち
- つっち様、有難うございました。
備後ピート
- 主翼構造ですが、F型もE型同様翼舷の中央を主桁が通っています。リブはE型が19本で、F型以降は13本に減らされています。翼厚変化は不明です。
E型の場合、翼内のMG17機関銃やMGFF機関砲は主桁を通して(貫通して)装備されました。
F型のMGFF装備例(ガーランド仕様)は前述のとおりです。
G型におけるMG151/20ゴンドラ装備では翼内に140発入り弾倉が格納されています。
その後メッサーシュミット109の計画で翼内兵装が復活するのはK型のMG108 30mm機関砲です。予想図ではMG108機関砲と弾倉が主桁よりも前方(機首より)に位置しているようにも見えますが、細部は不明です。
なお、前述の機体F-2ガーランド・スペシャルについては、F-6/Uとする記述もあります。
G型のガンパック装備は、戦局が変化し、来襲する連合軍大型爆撃機などを攻撃するのに大火力が必要な情勢になったからだと思います。しかしゴンドラ装備のR-6仕様は重量が215kgもあるため、飛行性能の低下は避けられなかったでしょう。
つっち
- つっち様
便乗質問お許しください。
R-6仕様はなぜ215kgもあるのですか?
MG151/20:42kg×2 = 84.0kg
弾薬砲210g(推定)×280発= 58.8kg
としても、合計で142.8kg、残る72kg余は
何に充てられているのでしょうか?
11.1.02.0:35記
NG151/20@謹賀新年
- > 4.
丸メカNo.10によると、Me109のガンポットはドラム給弾式とのことですので、給弾ドラムの重量が加わります(九九式20o機銃の60発入りドラムが8s、100発入りドラムが18sであることを考えると、25sぐらいではないかと)。
残りはガンポットの整流覆と懸吊用の金具(小型爆弾並の重量がありますし、発砲時には反動も加わる訳ですからそれなりの強度か必要かと)ですが、零戦の330L入り増槽が25s、爆弾支器が5sくらいであることを考えると、最低でも一つ10〜20sくらい必要なのではないでしょうか。
T216