378 ヘリコプターはどの程度の悪天候まで飛ぶことができるのでしょうか? 流石に台風のなかを飛ぶのは無理でしょうが、強めの雨や風くらいなら割と大丈夫なもんでしょうか? FPSのCODモダンウォーフェアで結構激しい嵐のなかタンカーから脱出するSASチームをヘリが回収するくだりがあり、実際はどうなんだろうかと思っています。
satoski

  1. あくまで一つの目安ですが、Bell UH-1Y のマニュアルによれば最大横風 35kt(65Km/h) とあります。

    http://www.bellhelicopter.textron.com/en/aircraft/military/pdf/UH1Y_PG_3-06_web.pdf

    雨は大して問題になりませんが、雲や霧による地表視界の有無は大きな制約になります。低空での行動が求められるヘリコプターにとって、地表が見えない条件で飛行することは山岳・建造物・送電線などに激突する大きな危険があるからです。
    地表が見えない条件でも、レーダー管制局の指示を受けて飛ぶ「計器飛行方式(IFR)」ならば無視界条件でもヘリコプターを運用することができます。しかし、計器飛行方式は定められた航路を定められた高度で飛ぶ方式ですので、例示されたような救難用途では使えません。

    救難・捜索任務に就くヘリコプターがどのような条件下で運用されるのか、それにどのような危険が伴うかについて興味があれば、加藤寛一郎著書「飛行の真髄」講談社プラスアルファ文庫を一読されることをお勧めします。
    無記名

  2. 日本の場合、2km以上の視程がないと飛んじゃいけません。となっています。
    風は機種によって差があります。
    シーソータイプのUH−1系列なら35ktで飛行禁止になったと思います。

    運が良ければ生きて帰れるけどね。と言う天候や任務では飛べません。
    航空機は全天候であっても、それを操縦するパイロット自体が全天候であるとは限りません。

    上がったは良いけれど、降りるときに下が見えなければ話になりませんし。
    分かっている場所なら良いですよ。 飛行場に降りるのなら。
    初めて行く場所で、ガスに巻かれて目視できない所に降りていくのは尋常ではない根性が必要です。

    機材と乗員の練度、天候などを天秤にかけて、機長が最終的に決心します。
    KOBA-P

  3. 回答ありがとうございました。
    参考になります。
    ご教示頂いた本も読んでみようと思います。
    satoski

  4. ラジコンで相当な強風時に飛行したことがあります。
    たかが重さ数キロのおもちゃで、この風の中飛べるのだから
    実機なら、10回に1回墜落してもいい覚悟があれば、台風の中でも飛べるかも?
    とそのとき思いました。
    M16VN

  5. 10回に1回墜落する状況を10回行った場合、まったく墜落せずに済む確率は4割を切ります。5回だとしても墜落率4割に達します。
    10回に1度の墜落覚悟ってのは、よほどの覚悟が要りますよ。壊れても人的損害がない模型ならともかく、安くない機体価値と、それ以上に貴重な乗員の命を秤にかけていい勝負とは思えませんね。
    tac

  6. もちろん、10回に1回墜落するような天候の元では、普通は飛行しないと思います。
    でも、離島から病院のある場所まで飛ばないと、患者が確実に死亡するような場合は飛ぶのも有りかな?とも思います。
    自分の子供が患者だったりすれば、なおさらでしょうね。
    また、旧軍の兵士なら、荒天時に攻撃のチャンスがあるかどうかは別にして、
    敵艦撃沈のチャンスがあれば、1/10くらいの確率なら行ったのではないでしょうか?
    ところで、10回に1回墜落する状況を10回行った場合、墜落せずに済む確率は0ではないでしょうか?(墜落する確率が(1/10)*10=100%だと思いますが・・)
    M16VN

  7. >M16VNさん
    敵兵数百の命を奪える可能性と友軍数名の命が失われる可能性。急患一名の命を救える可能性と救急隊員数名の命が失われる可能性。戦時と平時では判断基準が異なるので、同列に比較することはできません。

    >確率問題
    生存確率 90% のミッションを 10 回繰り返した場合の累積確率は、0.9 の 10 乗 = 0.3487 になります。
    無記名

  8. 台風時の飛行は、飛ぶことの是非ではなく、「飛行が可能かどうか」を言いたかったので、ちょと論点がずれてしまいました。

    確率は、ご指摘のとおりですね。
    私の勘違いでした。(恥)
    M16VN


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