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グラマンF6F戦闘機は、強固な防弾装備で有名ですが、装甲鋼鈑をエンジンや燃料タンク、あるいは操縦席側面にまで張り巡らせていたなどという記事を眼にしたことがあります。しかし、手持ちの同機内部構造図では、操縦士背後と滑油タンク前方にしか装甲鋼鈑は配備されていません。大馬力エンジンを装備しているとはいえ、ソ連の襲撃機なみの広範囲な装甲配備は容易ではないと思います。もし、操縦士背後と滑油タンク前方以外に装甲があるのなら、どこに、それぞれ何ミリ厚の鋼鈑が備えられていたのでしょうか。 リゲル |
- アーマーは、滑油タンクと操縦席後部以外に防火壁とエンジン下部に付いています。ちなみにマニュアルでは、パイロットを守るという意味でエンジンも防弾装備として数えられています。厚さは別のマニュアルを引っ張り出せば分かると思うのですが、出してくるのが大変なのでとりあえず、場所だけでご勘弁願います。
ケンジ
- ケンジ様、御調べ下さってありがとうございました。エンジン下部も装甲が付いているとのことですが、フオッケウルフの対地攻撃機型のようにエンジンの下部を鋼鈑広く覆い、下方からの被弾に備えているのでしょうか。あるいは、防火壁とともに操縦席前方の装甲隔壁として垂直に付いているのでしょうか。質問を重ねて恐縮ですが、教えて頂ければ幸いです。
リゲル
- > 2.
丸メカNo.9にF6Fの防弾板の配置を示した図が掲載されています(防弾板の厚さについては、背面が12.7oとある以外記述がありません)が、それにはFw190Fの様にエンジン下面が防弾板で覆われています。
なお、歴史群像シリーズNo.67「米海軍戦闘機」によると、エンジン下面や潤油タンクの防弾板は7.7o弾対応のものだそうです。
T216
- T216様、御答え頂き深謝します。第二次世界大戦で使用された米国の戦闘機や艦上爆撃機あるいは雷撃機は、押しなべて防弾強固と評価されます。しかし、手持ちの情報では、それらの防弾タンクに比べて操縦席背後と滑油タンク前方以外の装甲鋼鈑の位置や厚さが殆ど書かれていないので不満でした。今回、F6Fのエンジン下部が装甲されていたことを初めて知ることができました。先に御答え戴いたケンジ様の御指摘では、エンジンブロック自体が防弾装備になるということでしたが、下方から被弾すると、機体と敵弾の合成速度でエンジン周辺がやはり大きく損傷するのでしょうね。
リゲル
- 図なら「F6F pilot's manual」の図が下のURLで見られますね。
ttp://www.zenoswarbirdvideos.com/Images/F6F/F6FARMOR.pdf
伸
- 伸様の御蔭でアーマーの配置が良くわかりました。ありがとうございます。操縦席背後以外は要所要所に狭い面積のアーマーが付けられていることが理解できました。被弾確率を計算した結果こうなったのでしょうね。
リゲル