314 |
過去のAnsQのやり取りで疑問に思うことがあるので質問させていただきます。 航空機関係244において、 >ガダルカナル島基地があれば米豪遮断が成立するのではなく、ガダルカナル島まででFS作戦が中止されたからこそ、ガダルカナルの機能に期待がかけられたのです。 とありますが、ガダルカナルの基地機能の期待とはどのようなものなのでしょうか。 ガダルカナルからでは米豪遮断が成立しないということは他の目的が存在したのかと思われます。 たまに言われる批判として、 MI作戦後や米軍のガダルカナル上陸時の状況ではラバウルから遠いガダルカナルに飛行場を作るべきではなかった。 飛行場を建設したとして、米軍上陸後はさっさと撤退してラバウルに近いブーゲンビルあたりで防衛線を張るべきだった というのがあります。 ですが、実際にそれをしなかったということは日本はガダルカナルに価値を見出していたのかと思われます。 米軍上陸前の8月以前、上陸後8月以降も含め、日本にとってのガダルカナル島の目的や価値とは一体どのようなものなのでしょうか。 天ヶ崎 |
- ガダルカナル島には飛行場完成以前に隣接してツラギ基地があって既に機能していたことをお忘れなく。
BUN
- つまり、ツラギ基地の補強・強化がガダルカナルのルンガ飛行場であったということでしょうか。
エスピリッツサントより飛来する米重爆に対応すべく、零戦による防空と零戦・陸攻によるエスピリッツサントに対する空襲、そして陸攻による哨戒網強化がガダルカナルに期待されたという解釈でよろしいのでしょうか。
天ヶ崎
- おおむねそうなんじゃないでしょうか。
ガダルカナルは位置的には珊瑚海の入り口を締め付ける要衝にあります。
ミッドウエーで機動部隊を喪失したことによりFS作戦は中止されたのですが、その縮小版のような形で島づたいにエスピリットサント、ニューカレドニア方面を志向する作戦(多分にペーパープランですが)がたてられ、その中核的な位置をになうことが期待されたと言えます。また米豪軍のこの方面やニューギニアからの勢力増強・重圧も著しく、それに対する攻勢防御、この意味ではラバウルの前進基地としての機能が期待されたでしょう。
とおり
- 返事が遅れてすみません。
とおり様、回答ありがとうございます。
まだどうもよくわからないのですが、
・ガダルカナルの飛行場は基地航空隊によるフィジー・サモア攻略を目指す為
・ガダルカナルより先の進攻作戦はほとんど考えておらず、ガダルカナルに飛行場を建設し、ここで敵の反攻を食い止める
のどちらなのでしょうか。
ニューギニア方面で攻めあぐねている事を考えると後者のような気がします。
その場合、ツラギ・ガダルカナルでなくショートランド・ブーゲンビルで変わりは果たせないか、とも思ったりするのですが。
天ヶ崎
- 繰り返しになりますが、目的は前者・攻略、現実は後者・防御も兼ねるということですね。
手前に陸上機の基地を作るというのは当時の日本軍の選択枝には無いでしょう。侵攻が目的でかつ(17年中に)ガダルカナルの争奪戦など起こらないという前提でいるわけですから、手前の基地は効率の悪い存在でしかないです。乏しい基地設営能力を最大限効率的に運用したのが史実の展開であると言えます。
(もちろん基地設営能力が有り余るような状況であれば同時に作っていたかもしれません)
とおり
- ありがとうございます。
やはりどうもガダルカナル戦が起こる事わかっていること前提で考えてしまったみたいです。
天ヶ崎