306 大戦末期に登場した五式戦闘機が装備していたハ112-IIエンジンですが、指定ガソリンは100オクタン価ですよね?
ということは、五式戦闘機の登場時期は燃料事情の悪化した末期ですから、性能計測のときには、エンジン馬力の額面割れが起こっていたのでしょうか?
また、もしそうだとしたら、疾風と同じように米国で計測した場合、どのくらいの性能向上が見込めるのでしょうか?
宜しくお願い致します。

Full.T

  1. 水メタ噴射は100オクタン燃料を使えないことへの対策なんです。
    指定は92です。

    ただし、そのこととは関係なく、やはり額面割れ問題は同時のほかの発動機と同じように起こっており、同じエンジンを積んだ一〇〇式司偵三型などは量産機で7%程度速度が出なくなっています。
    しかしながら、この速度低下は燃料そのもののせいではなく、零戦の米軍鹵獲機のテストでもやはり速度は本来の設計推算値ほどには出ておりません。


  2. 片様、回答ありがとうございます。

    燃料が原因ではないことはよく分かりました。

    重ねての質問、申し訳ないのですが、もし、五式戦の発動機が額面通りの性能を発揮したら、速度性能の向上はどの程度向上するのでしょうか?
    Full.T

  3. 一般にいわれている580km/hより速くなることはないと思います。
    額面割れというのは、量産機で設計推算値・試作機での性能測定時よりも、パワーが低下してしまっていることをいいます。

    四式戦の場合は、それとは別のハ45の運転制限の問題が絡んでいるので分けて考えるべきでしょう。
    米軍の四式戦性能計測は、ハ45を解除した上でなおかつ正規全備重量よりも軽めの条件で飛ばしていたことで、正規性能よりも速度が出てしまっているのではないかと思います。



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