|
ハヤブサ(99/10/11 23:48)
んーと、じゃあ始めます。 どこから書いていいものやらわかりませんが、まずはisiさんから、
>1)主砲貫徹力:大和有利(運動エネルギーで1.25倍) >2)発射弾数 :アイオワ有利(1.33倍) >3)砲弾の性能:アイオワ有利 >4)射撃精度 :昼間なら大同小異 >5)耐弾防御 :大和有利(特に水平装甲と機関部) >6)予備浮力 :大和有利(推定2倍) >7)復元力 :大和有利 >8)ダメコン :耐砲弾なら顕著な差なし >9)速 力 :逃げるのでなければ無関係
と並べてみるとなんとなく説得力があるように見えますが、個々の項目を見ると内容に 疑問があります。例えば4の射撃精度。果たして「昼間なら大同小異でしょうか?」 根拠が不明です。それから7の復元力というのは被弾浸水時の傾斜復旧能力の事でしょ うか?だとしたら復元力とは別の物です。8のダメコンのなぜ「耐砲弾なら顕著な差無 し」と言えるのでしょうか?その他でも予備浮力が約2倍であるとか、速力が無関係だ とか根拠不明の評価が目立ちます。(3の砲弾の性能というのもそう)
>砲弾威力と防御力から,16in砲弾が大和に命中しても致命傷にはなりにくく,一方46cm >砲弾がアイオワに命中すれば致命傷となる確率が高いでしょう。主砲口径と排水量の差 >がかなりストレートに反映されると思います。
16インチ弾がそうそう致命傷にはならないという点には同意しますが、なぜ18インチが致命傷になる確率が高いと言えるのかわかりません。
>「日本側が勝ると考えられるのは散布界の小ささのみ」 >1弾の威力(運動エネルギー)は明白に大和が上回ります。しかも装甲の薄いアイオワ >では命中時のダメージはより深刻です。
>「測的能力と発射速度では米海軍の勝ち」 >測的能力が勝っていても,大和の測的能力が0というわけではなく,どの程度の差かが >問題です。 >発射速度が3割高いのは「有利」ですが「決定的」ではありません。また1弾の威力 >大和が勝るため「1弾の威力×発射速度」は両艦とも同等です。
私は測的能力と発射速度でアイオワが勝っている、と書いただけで10対0であるなどと書いていません。 「1弾の威力X発射速度」が同等だとしましょう。しかし「1弾の威力X発射速度X射撃精度」 ではアイオワが優越していると思います。
>「絶対不利」 >攻撃力・防御力とも大和が上と私は考えますが,それでも「有利」なだけで「絶対」で >はありません。有利さが「どの程度」かが問題です。
これは大和対アイオワ全般についての言葉ではなく射撃能力について書いた言葉です。
>「防御力について言えば、砲撃戦で勝負が付くのは弾火薬庫直撃ぐらい」 >“弾火薬庫に命中しなければ関係ない”とはなりません。主砲弾を受ければ双方とも相 >当のダメージを受けます。ダメージの累積が先に限界に達した方が戦闘不能になるでし >ょう。この点アイオワは
> 3)傾斜すると水平装甲が敵弾に打ち抜かれやすくなる といった点で不利です。
弾火薬庫直撃くらいという表現は極端に過ぎたかも知れませんが、ジュットランド以降 は遠距離射撃による弾火薬庫直撃という事が期待されたのは事実です。
> 1)装甲が薄いので1被弾でのダメージが大きい
確かに1被弾あたりのダメージは大きいでしょうが、少なくとも「1弾の威力×発射速度」 だったのではありませんでしたっけ?
> 3)傾斜すると水平装甲が敵弾に打ち抜かれやすくなる >といった点で不利です。
これについては解説をお願いします。
ついでに >「アイオワは距離40000ヤードの第一斉射で大和を直径300ヤードの主砲砲弾の散布界に >収め」 >着弾修正なしで第1斉射から挟夾できるとは思えませんし,36,000mで散布界が300m未満 >とも思えません。この数字は物理的に疑問を感じます。現実問題として30,000m以上で有 >効な砲撃戦が成立するとは思えません。
着弾修正なしで第1斉射から挟差するのは確かに日本海軍の常識では無理ですが、後期の 米海軍では決して不可能ではありません。それが私が言っている「測的能力」の差というものです。
|