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ささき(99/7/29 18:21)
諸葛亮孔明を「兵隊」と呼んだ教師は、「軍隊に従事する人間=兵隊」と いう風に言葉を解釈していたのだと思います。しかしいくら何でも軍師を 兵隊というのは誤用も甚だしいもので、「軍人」という言葉をうっかり ド忘れして「兵隊」と言ってしまっただけかも知れませんが。
輸送機を「戦闘機」と呼ぶのも「戦争に使う飛行機=戦闘機」という 安直な解釈に成り立っていそうです。 「戦争に使う船」=戦艦 「戦争に使う車両」=戦車 という言葉の誤用も多いのではないでしょうか。こういった言葉の誤用は 軍事専門用語に限らないと思います。コンピュータのモニタを「テレビ」と 呼んだり、電灯のことを「電気」と呼んだりする人は身の回りにも多いです よね?
「日本語を大切にせよ」と教える教師が言葉を誤用するのは避けてほしい ですが、教師も人間である以上間違いが起きるのは仕方ないと思います。 あとは「常識の範囲」の問題ですね。
「ちょっと電気を点けて」 「電気をつけるとはどういうことだ、電灯なら点けられるが」
「お湯を沸かしてくれない?」 「水を沸かして湯にすることはできるが、湯をそれ以上湧かすことはできん」
「もっと大きな声で言いなさい」 「物理学的に大きな声というのは有り得ない、音は強弱であらわすものだ」
ここまで言うともはや屁理屈になってしまいます。しかし人によって屁理屈と 常識の境界線はまちまちですから、あまり言葉の端をとらえて文句をつけるのも どうかと思います。
個人的には、「軍人」と「兵隊」の区別は常識内だと思います。 「戦闘機」と「軍用機」はできれば区別してほしいですが…。 「戦艦」と「軍艦」はちょっと難しいですね。旧海軍の分類が頭にあると 魚雷艇や上陸艇を「軍艦」と呼ぶのも間違いのような気がしますが、 さりとて「軍用船」と呼ぶのも間が抜けてます。 ましてや自走砲や装甲車を「戦車」と呼ぶのは仕方ないと思います。今の ところ、「AFV」に対応する的確な日本語が存在しないと思いますから。 (「軍用車」には「軍用の乗用自動車」という意味が定着していますし)。
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