あらゆる点でそれまでの爆撃機の常識を逸脱した形態を持つ機体。 ダグラス社はアメリカ陸軍の協力を得ていたとはいえ基本的には自主開発の かたちで、1943年6月、軍に計画書を提出しました。当初のこの計画書では中型の 攻撃機とも言える仕様でしたので軍は最初XA−42の名称を与え試作機2機を発注し ましたが、その後B−29の後継機とするように方針を変更し、名称もXB−42と なりました。 設計的には胴体中央部に2機のエンジンを並列に装備して機体後端の2重反転プロペラ を駆動するという形態で、胴体に爆弾倉を装備したため中翼配置となり、主脚が長くなる ことを避けるためその主脚を胴体に収納するという凝った形態をとりました。 しかし、本気の外観上の最大の特徴は並列複座の操縦席を持ちながら、それぞれを独立した 風防としたことで「バグ・アイ」などと呼ばれました。 |
諸元 | |
全幅(m) | 21.49 |
全長(m) | 16.36 |
全高(m) | 5.74 |
翼面積(u) | 51.56 |
自重(s) | 9,475 |
全備重量(s) | 16,194 |
エンジン |
アリソンV−1710−125 液冷V型12気筒 1325馬力×2 |
燃料 | 6,630リットル(最大) |
最大速度 | 660q/h(7,145m) |
巡航速度 | 502q/h |
実用上昇限度 | 8,970m |
航続距離 | 8,690q(フェリー時) | 武装 |
12.7o×4 爆弾8,000lb(3,629s) |