三菱 九七式二号艦上攻撃機 B5M1



串良基地に向けて百里原基地を発進する神風特別隊第二生気隊一番機。
(操)有地上飛曹(偵)五十嵐中尉(電)根岸一飛曹(串良出撃日昭和20年5月4日)

神風特別隊第一生気隊(2機)、第二生気隊(2機)、第三生気隊(1機)の3隊 合計五機は
固定脚の九七式二号艦上攻撃機で出撃


昭和10年(1935)海軍は十試艦上攻撃機を中島と三菱に両社に試作依頼しました。

昭和12年11月(1937)に両社とも正式採用され、中島は九七式一号艦上攻撃機(B5N1)、三菱は 九七式二号艦上攻撃機(B5M1)とされました。

中島の一号が引き込み脚に対して三菱の二号は固定脚なので 性能的には同等なのに旧型機の イメージがあったのでしょうか? 量産機の主生産は中島九七式三号艦上攻撃機(栄11型搭載)B5N2になりました。 影が薄い存在になっていまいましが、三座であることから連絡や通常の用務飛行、哨戒飛行にと各地で終戦まで多目的に使われ、 最終は神風特別攻撃にも使用されました。

生産は少なく、金星三型搭載と金星四三型の2種類合わせて125機が製造されたようです。

乗員3
全幅16.0m15.30m
全長10.3m 10.32m
全高 4.24m
主翼面積40.2m239.64m2
自重2200kg 2342kg
全備重量3820kg4000kg
エンジン 三菱「金星」 三型
空冷式複列星型14気筒 840馬力
三菱「金星」四三型
空冷式複列星型14気筒 1000馬力
プロペラ 金属製定速度可変ピッチ3翅
最大速度 ノット/高度190kt/1510m205kt/2200m
上昇限度6520m8260m
航続距離(時間) 8.8時間 9.3時間
武装 1x7.7mm後方旋回機銃 2x250kgまたは1x800kgまたは魚雷x1
無線 九六式空三号無線電信機改一
方向探知機なしクルシー無線帰投方位測定