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ドルニエDo19

Do19

 ウラル山脈を越えて、長駆ソ連の奥地を爆撃することを目的として試作された 爆撃機。

 1935年、ヴェーファー将軍の提唱によりウラル山脈を越えてソ連を爆撃可能な 長距離戦略爆撃機が2種試作されました。そのうち、ドルニエ社で試作されたものが 本機です。
 しかし、1936年6月に提唱者のヴェーファー将軍が死亡すると、その計画に懐疑的 だった他のドイツ軍首脳は同年11月には計画中止を決定し、Ju89とともに、本機も試作 のみで中止となったのでした。

 それにしても、このような四発の大型爆撃機を複数のメーカーがいとも簡単に作って しまうあたりにドイツの工業力の凄さを感じます。ついにまともな戦略爆撃機を実戦化 できなかったためにあまり触れられないことですが、第二次大戦中に四発以上の機体を 一番多種作ったのは実はドイツ空軍でした。(Ju90,Ju290,Ju390,Me261,Me264,Do26,Bv222, Bv238,He177,He274,He277,Fw200、などなど・・・)


諸元 V2
全幅(m) 35.0
全長(m) 25.5
全高(m) 5.8
翼面積(u) 160
空虚重量(s) 12,000
全備重量(s) 18,500
エンジン Bramo323H−2 空冷単列星型9気筒 715馬力
最大速度 315q/h(海面上)
巡航速度 250q/h(2000m)
上昇時間 1,000mまで 3.4分
5,000mまで30.5分
実用上昇限度 5,600m
武装 MG15 7.92o×2(機首,機尾)
20o×2(機体上下部)