B-17

B-17 搭乗口から前方を望む
内部から B-17 の機首下部を見たところ。先端は爆撃手席、左手は航法手席。操縦竿が見えますが、これは爆撃手が照準器を見ながら機体を爆撃コースに誘導するためのもの。操縦席はちょうどこの頭上あたりにあります。

B-17 上方銃座
上方銃座を下から仰ぎみたところ。二挺の 12.7mm 機銃の弾薬ベルトの間に銃座の操作レバーが見えます。このレバーを操作することで銃座が弾薬・操作員ともども電動で 360 度旋回する構造でした。照準器は外されており、青いプラスチックの風防もオリジナルとは違うようです。

B-17 上方銃座から外部を見たところ
照準器がなくプラスチックも青いですが、銃座の視界がどんなものかわかります。日本人の背丈ではここまで届かず、カメラを頭上に掲げて写しました。

B-17 上方銃座から爆弾倉を望む
銃座から爆弾倉を通して後部乗員室を見たところ。キャット・ウォークと呼ばれる通路の両側が爆弾格納部です。飛行中このドアは閉めておく規定だったようです。

B-17 後部胴体から前方を望む
後部銃座のあたりから無線室通して操縦席まで見通したところ。隔壁をはさんでキャット・ウォークが前後乗員室をつないでいることがわかります。無線室には何やら色々機材が積んであり、上方には引き込み式の単装 12.7mm 機銃も見えます。

B-17 後部銃座を機内から見る
機体後部から前方を見ています。いかにも狭い球形下方銃座のユニークな懸垂機構がわかります。この銃座は緊急時には投下可能でしたが、誤動作したらと考えると中に乗る銃手には勇気がいったでしょうね…。黄色い風船のようなものは銃手用の酸素ボンベで、銃座と一緒に回転するのでパイプがからまないという工夫です。

B-17 側面銃座の照準器
オリジナルの K-13 型投影照準機です。複雑なダイヤルは自機と敵機の速度と距離を設定するもので、これによって慣性・風速を補正した照準点を表示する機能がありました。

B-17 機内から尾部銃座を望む
左側に見える太いパイプのようなものは尾輪の支柱。隔壁やら強度材やらの向こうに狭そうな尾部銃手席が見えます。実戦で銃手が傷ついた時などは、この狭い空間を這って来なければ手当ても交代もままなりませんでした…(T_T)。