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暴力装置である自衛隊は憲法違反なのでしょうか? 四国の怪童 |
- 「その他」.81のレスにある通り、「まずは他人に答を求めない」。
憲法違反とか暴力装置とか言う前に、憲法の定番テキスト(芦辺「憲法」など)で、国家の「自衛権」について判例、学説はどのように論じているか調べる。ま、自衛権を否定する学説はほとんどないようだけど。ついでに「自衛権」と「戦力」の関係も調べてみる。こちらは幾つかの説があり。
と、いうわけです。「その他」.81の「打撃の神様」氏へ
アリエフ
- 質問の内容と「暴力装置」という言葉はあまり関係無いのではないでしょうか?
通行人
- 暴力装置というのはマックス・ウェーバーが、国家がいっさいの武力(暴力)装置を管理して、私闘私戰を許さない状態を云うのに使用した概念装置です。日本語のへたくそな人が暴力と訳しちゃったから、へんな誤解がうまれるようですが、冷静にその意味するところを知れば、別段、軍隊が国家の持つ最大の武力(暴力)装置であるのは当たりまえです。自衛隊が軍隊かと云えば、これは軍隊であるのにきまってるでしょう(笑)。ついでに云えば暴力装置には警察や海上保安庁の武力も入っています。しかも、たいへん規律と訓練の行き届いた国民の誇るべき立派な武力装置です。
ただ外征用の軍隊ではなくて、専守防衛用の軍隊なので、自国民の安全と財産を守るためにする自衛戰闘が憲法にある戦争放棄にあたるかどうかは、ご自身でご判断なさればよろしいことです。現行憲法の成立事情の裏側を探ると、ああ、戦争放棄とはそういうことだったのか、とお思いになるでしょう。たぶん。自分からもう戦争はしないよと云いだしたのだから、当時の日本も戦時中とは打って変わって、国際情勢を見ながらなかなか冷静な判断をしていたのですね。その辺の判断がいい加減だったら、まかり間違えば朝鮮戦争に日本も「武力装置」を送り出していたかも知れません。そうすれば、あなたも生まれていなかったかも笑
わたしの意見では、
一切の武力(暴力)装置が不要だとなれば、すなわち国家が武力を一元的に統制管理するのをやめると、国民は自衛(自分と家族と財産を守る戦闘行為)のために効率のよさそうな火器を含むあらゆる凶器を購入して巷で撃ち合いが始まったりしますし、私設軍隊やら海賊山賊もでてくるかもしれません。そんな物騒な国には住みたくありませんし、ここは本当はおれんちの領土だなどと云って外国軍隊が攻めてきて自分の庭でしたい放題をされたくもありません。また暴力装置という社会学用語を使用しただけで大臣を辞任に追い込むようなヒステリックで文科的教養欠如を自ら露呈して恬然としている国会議員には恥ずかしくて歳費を払おうとも思いません(笑)
アリエフさんがご親切におっしゃってくださっている通り、自衛権についての学説をいろいろ研究なさると、そのへんが段々お分かりになってくるのでは。
あるめ