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二次大戦の西方・フランス戦が始まった時点での、フランス空軍パイロット、特に単発戦闘機のパイロットの練度は、英国、ドイツと比べると全体的にどうだったのでしょうか? 中には練達のパイロットももちろんいたと思いますが、遅れた機材を装備していたことによる(ここで指しているのはモラヌ・ソルニエMS406)練度への影響などは、やはりあったのでしょうか? おねがいいたします。 まるき |
- 問題の意味がいまいち良くわからねーよー。私はアリエフより親切だから
教えてやるよ。質問の意図は、第二次大戦でフランス空軍が振るわなかったからパイロットの練度が相対的に低かったんじゃねえかーてことだろう?
どこの会社でも学校でもできの悪いやつも良いやつもいるんだぜー。
もともとフランスは、第一世界大戦時は立派な空軍大国。だけどその後の空軍指導者のあやふやな姿勢のために第二次大戦時には、装備が旧式化してしまっていた。そのうえ急に対ドイツ戦の前に航空機会社が国営化されてしまい、生産体制が混乱してしまっていたし、指揮系統も複雑で何やってんのー状態。МS406は、МE109Eに最高速度で約100キロ遅いのに実際は、品質が悪くてカタログ上のデータよりも性能が下がったみたいなんだよな。
そういう悪条件のなかでフランス空軍は、10ヶ月あまりの対ドイツ戦で各種175機を撃墜。逆に損害はMS406は、400機以上が撃墜又は地上で撃破されている。これをどー見るかてっことでしょ。
スピードのでない車でレースに勝てるか。ださいブス男が絶世の美女をものにできるかぁ〜?腕が良くても限界があら〜な。わかりやすい例えだろう。ぼくちゃん天才。
ぼくちゃん的には、フランス空軍は良くがんばったでしょう。練度は普通かなぁ。一般的に遅れた機材で練習してたら非効率だから練度を上げるには時間がかかったんじゃねーの。マニュアル自動車を運転できる方がオートマチック限定車のみより練度高いんだろうけども品質の高いオートマチック自動車にはかなわないよな。
こーんなもんでいいかな?これ以上の回答なんてないんじゃないの。
「まるき」はフランス機ファンなのかぁ?そうだとしたら勉強不足じゃん。
宇宙人
- まるき様
いきなり、下劣な輩からの書き流し、ご同情申し上げます。
まあ交通事故のようなものですからあまりお気にされずに、早晩削除されでしょうが。
英空軍との比較ですが、仏軍がどうというより、英空軍の練度が低かった(それ以前にパイロットの数が不足していたため未熟なパイロットを補充せざるを得なかった)のはバトルオブブリテンにかけての有名な事実ですね。
仏空軍といえば、わかり安いサイトで下記のものがあります(以前も紹介されていたと思いましたが)。
http://www.sky.sannet.ne.jp/mfumio/index.htm
全般的に見れば、誤った戦略、戦術の元でよく戦ったといえるのではないでしょうか。
その後の「自由フランス空軍」としての活躍も注目できると思います、十分な性能の機体さえ与えられれば、という意味で
私も仏機ファンなもので、どうしても判官びいきになってしまいますが、MS406を弁護したくなってしまいます。
なにせ日本で言えば97戦と同時期の機体です、ハリケーンに近い性格の機体といえるでしょうが、改良型あるいはエンジン換装後の機体(スーパーモラーヌ等)ではそこそこの性能を出しているようですし。
ロビンソン
- 機材の世代交代が遅れておったというより、
カーチスだのコールホーフェンだのから戦闘機を買い漁らなければ必要量を満たせる見込みがなく、そして現実としてはD520もMB152/155も要望される数には遥かに足らなかったという、兵力準備の遅れ、ひいては生産体制整備の遅れの方が、より重要なのかもしれません。
MS400系の性能がヘボいからというより、MS405/406/410だけではぜんぜん足りていなかったし、これにD500/501/510だのパラソル単葉・複葉の旧式を足しても、まだまだちっとも純粋に数的に足りていないわけです。
スペインやフィンランドにまっとうな戦闘機を出せていないのも、政府の政策もさることながら、出そうにも出せないほどに切羽詰って数が無かったからでは。
こういうのに既に乗っている操縦士の練度がどうあろうと、これからアルメデレールの単発単座戦闘機隊がカーチスやらD520やらMB151/152/155を受け取り近代化され兵力拡充されるに伴って、勢力が膨らむ分の操縦士は純増、従って全部新米ということになります。
こんなのを1938年あたりになってからやっていれば当然1939年にはグダグダになっています。
グダグダのまま開戦になり、陸と違って空は39年9月から40年6月まで休みなしに戦闘状態で、地理的にも組織的にも英本土航空戦より不利だったわけですから、その間にどのくらいのことができたかといえば、結局、そのままグダグダ。
とはいえ、急拡大しようとしてその手前で既に蹴躓いたアルメデレールが最もひどかったのだとしても、ルフトヴァッフェもRAFも、それなりに急拡大を遂げたばかり、あるいは遂げようという真っ最中で、また三者ともに単発単座戦闘機隊よりも大事にしている、していた部隊のために割を食わせた経歴があって、戦闘機乗りがグダグダなのは似たようなものでもあります。
英仏空軍に対するルフトヴァッフェの優位とは、スペインで予行演習した人員がいて、かつポーランドで既に一戦交えて、空軍としての実戦実施に一日の長があったという点に尽きるでしょう。操縦士の平均的な練度という点では、英仏とそうそう差は無かったはずです。
そして、アルメデレールが特に目立つのは、フランスでの航空決戦の教訓を研究し生かす余地というものが、当のフランス空軍には残されていなかったことにあるような気もします。
まなかじ