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27に類似した素人質問で申し訳ないのですが、ご容赦ください。 編成単位として「連隊」の上に「師団」と「旅団」がありますが、 師団と旅団はどのように使い分けられているのでしょうか? 人員数としては一般的に旅団の方が若干小規模だと思うのですが、 単に「師団と称するには若干人員が足りない」時に旅団と称するのか、 それとも「旅」の字のイメージと同じで、どこかへの移動が簡易なように 師団から重装備を除いて旅団を編成するのでしょうか。 かめ |
- Ans.Qの入り口のGoogleの欄に「師団 旅団」と入力して検索してください。
検索結果上位5件からあなたの知りたい情報は得られるはずです。
>質問の前に検索で調べるのはネット時代の常識です。
http://www.google.com/search?client=opera&rls=ja&q=%E5%B8%AB%E5%9B%A3+%E6%97%85%E5%9B%A3&sourceid=opera&ie=utf-8&oe=utf-8
27で疑問の解決方法が明瞭に示されているのにわざわざググらず質問するというのは、なんですか意図的ないやがらせかなにかですか?
紅葉饅頭
- 決して悪意や嫌がらせのつもりで書いたのではなかったのですが・・
そのように受け取られるとは意外でしたが、
私の方の考えが浅かったようです。
申し訳ありませんでした。
質問者
- まず、近代的軍隊というのは「組織体」です。師団には師団長以下の人的組織や装備の体系があり、旅団には旅団の体系があります。師団の構成員が足りなくなったからといって、師団長を旅団長に降格することはできませんし、師団の一部を派遣する場合に新たに旅団を編成することも出来ません。(19世紀から20世紀初期に多い、はじめから2〜3個旅団で一個師団が編成されているタイプの師団でしたら、一個旅団を分派することは可能ですが、この場合は新たに旅団を編成するわけではありません。)
旅団には、師団の下部組織としての「旅団」と、師団に属せずそれ自体で独立した作戦行動が可能な部隊としての「旅団」があり、そのため非常に混沌とした印象を受けるのはごもっともだと思います。
そもそも師団や旅団は、雑多な部隊の寄せ集めだった中世の軍隊や、総司令官と前線指揮官の間の中間レベルの指揮官が右翼・左翼・中央の指揮官ぐらいしかいなかった近世初頭の軍隊の中間レベルの指揮官を増やすことで組織化し、戦術的・作戦的な行動力を高め全軍の指揮や行軍を容易にするために生まれたものです。
歴史的に見れば17世紀にスェーデンのグスタフ・アドルフが、会戦時の部隊の柔軟性を高めるために「旅団」を編成し、18世紀になるとフランスのサックス元帥が二個旅団と騎兵部隊を組み合わせた「師団」を考案し、19世紀初頭のナポレオン戦争時には欧州各国に普及します。
こうして師団の構成要素としての旅団が誕生するわけです。
他方、師団には歩兵・騎兵・砲兵などの各種の兵種によって構成された単独で会戦を遂行できる独立部隊という性質があります。このような編成は旅団レヴェルでもおこなわれ、上部組織としての師団をもたず各種兵種を備えた旅団がミニ師団としての旅団となります。
> 紅葉饅頭さん
同業者の先輩として一言いわせてもらいます。
たしかに回答するには想像力が必要ですが、今回についてはそのベクトルが逆方向だと思います。
カンタニャック
- >3.に補足して…
通常は2個連隊規模の作戦単位が「旅団」(「連隊」を「半旅団」と称する場合もある)ですが、現代では師団に所属部隊を持たない司令部のみの旅団が3つあり、師団所属の部隊(連隊以下)を必要に応じて旅団指揮下に組み込む方式もあります。
WW2におけるドイツ軍が用いた「戦闘団」を旅団に置き換えたようなもので、当然ながらこの方式の旅団の規模・構成は必要に応じて変わるため「旅団とはこういう部隊だ」という定義が当てはまらなかったりします。
まぁ、旅団とは1個連隊を主力に支援部隊を付属させた作戦単位であり、師団とは独力で活動できる最少の戦略単位であると考えればほぼ正解でしょう。
おうる
- カンタニャック様、おうる様
状況に応じていろいろな場合があり、こういうものだという
括一的な定義では理解しにくいものなのですね。
お二方の教示で、イメージがわかったように思います。
御回答 ありがとうございました。
質問者
- 回答ではありませんが、ここで初歩的な質問をする方にやたらにネット検索を強いるのはよろしくないんじゃないでしょうか。
たまに変な跡地みたいなところに怪しさ満点のリンクが貼ってあったりします。ネットに慣れていない性善説の方(とくに年配の方)だと危険なんじゃないでしょうか。
また「ネット上の匿名情報はあてにならない」という「一昔前の」常識もあります。
ところで初心者質問ですが、グーグルなどで出てくるサイトから危険なものはちゃんと排除されているのでしょうか。私は怖くてしょうがありません。
とおり
- >6
回答以外の件に関しては、ここAnsQではなく、鳥町や議論ボードにお願いします。
SUDO
- 師團はナポレオン時代に創案された編成方法で、それまで「軍」として動いていたのを、分進合撃のため幾つかの部分に分けて独立行動をとらせ、会戦場にて再びひとつにまとめるため、「軍」(army corps)の下に「師團」(division)を置いたとされています。ナポレオンは参謀の手を借りずに一人で各師團の進軍を立案・指揮したので、天才と云われました。
「旅團」(brigade)は、それより以前に存在していた編成方法で、幾つかの大隊や聯隊をまとめて指揮するために作られたとされています。
国によって時代によって、その編成方法と用法には相違があり、統一的な標準はありません。兵科ごとに編成している場合も(歩兵師團とか、騎兵師團、砲兵旅團など)独立行動をとらせるために他兵科兵種を混成ないし附属せしめるのは、よく見られます。
通常の編成概念としては、旅團は師團の構成要素ですが、旧軍では師團司令部の指揮下に入らず師團より更に上位の高等司令部の指揮を直接受ける旅團は「獨立旅團」(師團から独立している意)と称し、また徴兵管区の異なる部隊から寄せ集めて編成したものを「混成旅團」と称し、「獨立混成旅團」なるものが存在しました。これなどは後方警備・要地守備用の小規模のミニ師團として機能していました。
また英軍は幾つかの大隊を集成して聯隊なしの出征用の旅團を編成しています。
付録:私の回答方針w 先ずネットで検索しても得られない事柄の要点を、かいつまんで回答してあげて、必要ならばそのよってきたる淵源を附言し、それから、これで検索すれば不十分ながらも一般的な情報は得られるよ、あとは自分で勉強してね、とするのが、よいのですが、面倒なので、URLや検索語(キーワード)までは教えて差し上げられませんので、ご容赦願います。
あるめ
- >1の発言最終行に関して、やや言い方にカドがたつ言い方となってしまいました。該当部分の発言を撤回させていただきます。
紅葉饅頭