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大変素人な質問ですが軍令部部長と海軍大臣どちらが格上なんででしょうか? 素人18 |
- 海軍大臣の方が明らかに格が上ですね。昭和8年の官制変更以降、軍令部総長の傘下にいる軍令部の部長のことを指しているんでしょ。それから、昭和8年までは海軍軍令部長はありましたが、軍令部部長という官職はありません。
アリエフ
- すみません、軍令部総長の方です。
素人18
- 海軍大臣は海軍軍政のトップ、海軍軍令部総長(海軍軍令部長)は海軍軍令のトップで、いずれも天皇に直属していますから、その意味では同格と考えるべきでしょう。
なお、実際に両方の地位についた、樺山資紀、永野修身、嶋田繁太郎、及川古志郎はいずれも海軍大臣に先に就任しています。(嶋田繁太郎は一時期海軍大臣と海軍軍令部総長を兼務していますが、これは東条英機が陸軍大臣と陸軍参謀総長を兼務したのに歩調をあわせた例外的なケースです)
ただし、そこから軍令部総長の方が格上とはいいにくく、実質的な権限は海軍大臣の方が大きかったと見ることも出来るでしょう。(この点で、陸軍を動かす権限を握っていることが重大な意味を持つ参謀総長とはやや異なります)
むしろ、日清戦争時と日中戦争・第二次世界大戦期を除き、海軍大臣は軍令部長にならず、軍令部長は海軍大臣にならなかったという事に着目すれば、海軍軍人にとって海軍大臣と海軍軍令部長はいずれも最高のポストだが、まったく別のアガリだったと考えるべきでしょう。
カンタニャック
- 大変参考になりました、どうも有り難うございます。
素人18