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戦国時代の、火縄銃を使った戦で、不発だった場合の対処法について質問です。 火縄、点火薬、火皿、火穴に異常がなければ発射薬と弾丸を取り出さねばなりませんが、どのようにして取り出したのでしょうか。銃口を下にしてトントンしたぐらいでは取り出せそうにないですし(弾丸はともかく発射薬は固く突き固めてあるはず)、尾栓のネジを外して銃口から棒でつつけばいけそうですが、火縄銃の画像を見てみますと、グリップが尾栓を覆っている形の物しか見当たらなく、戦闘中にすばやく尾栓を外すのは無理があると思います。棒の先に木ネジのような物がついた道具で弾丸を突き刺して取り出し、長い金属ブラシのような物で発射薬をかき出す方法は存じておりますが、当時、そのような道具があったのでしょうか。あったとしたら、兵が戦場で持ち歩いていたのでしょうか。 やりぶすま |
- 以前にも前装式の大砲で類似の質問があったように記憶しているけれど、小口径の先込め銃の場合、
1. 点火薬を入れなおして再発射
2. 銃を分解して尾栓をネジ外し、カルカ等で突き出す。(質問内で言われた通り、戦闘中には間に合わない。)
この他の対処法は無かったらしい。(銃口を下にしてトントンするのは、弾丸を皮や紙の小片でくるんで装填する場合が多いので、効果が期待できなかったと読んだ事があります。)
なお大砲の場合は、不発弾を取り除く場合に使う螺旋棒と言う道具がありました。
タンジェント
- ありがとうございます。後方に下がるか戦闘が終わってからしか対処できなかったのですね。
やりぶすま
- >なお大砲の場合は、不発弾を取り除く場合に使う螺旋棒と言う道具がありました。
>後方に下がるか戦闘が終わってからしか対処できなかったのですね。
前装式の艦砲(特に帆船時代)なんかも同一だったのでしょうかね。
かのホーンブロアーシリーズで有名な、仏艦の『焼玉』なんか、抜弾そのものが恐怖だったかも。砲口から水入れてジューっと冷やして、なんてやったのでしょうか・・・?
TOSHI!!
- >3
とりあえず砲弾が冷えるまでそのまま待てばよいのではないでしょうか。
不発には単純に装薬に火がつかなかった、という場合もあるでしょうが指揮官ならまず先に「点火はしているのだが火薬全体に火が伝わりきっていない状態」を想定するでしょう。
ある程度時間がたってホットショットの熱も火も完全に収まったと判断されたら抜弾するなりすればいいです。
紅葉饅頭
- >3
蛇足ながら、帆船時代の前装砲での『焼玉』使用の件、仰る通りフランス海軍が有名ですが、ホーンブロワーにも記述がある通り、火災・爆発事故を引き起こしてあきらめてます。
あと前装砲の場合、砲身が一体に鋳造されているので、砲尾をネジ外す事ができません。ただ砲丸は大砲の内径より小さいので、おくりを取り出して砲身に俯角をかければ自重で転がり出ます。螺旋棒は、このおくりを抜き出すのに、また火薬嚢をひきだすのに使うようです。
タンジェント