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ふと気になったのですが、いわゆる“バックサイド・ホルスター”は、いつごろ登場し、普及したのでしょうか? 杉村徹 |
- 1981年頃だったと思いますが、Gun誌の記事「映画・テレビの特殊効果」の「太陽にほえろ!」特集、いわゆるドック刑事(神田正輝)のM59とホルスターの紹介で
「あの変わったホルスターは、神田君のアイデアを元にスタッフが……」
云々、と書かれていたように記憶しています。
しかし、どこまで神田氏のアイデアだったのか?
腰の背中側にガンを挿す、というだけならそれ以前からあったでしょうが(次元大介よりも)、ガンが水平(か、それに近い角度)で、銃の下面(というか、トリガーガード側)が頭の方向を向いている、というのは?(次元の“背中につっこんで”は、ガードが足の方向で)
バックサイドでは米国ギャルコ社の“SOB”が有名ではありますが、このテのホルスターの情報が入ってきたのは90年代半ば頃(ヨーロッパあたりでは、どうか?)。
とはいえ、よもやまさか、ドックホルスターの話が米国まで伝播して……というのも考えにくいので。
杉村徹
- ドック刑事を知りませんので、見当違いならゴメンナサイ
1960頃「タイトロープ」なるTVシリーズがあったやにききます。潜入捜査官ものだったそうです。
悪漢どもにホールドアップされて全身(除く、背中)をまさぐられ、「武器は持ってねえ」 ・・・ののち、
おりをみて腰の後ろからM36を抜いて・・・
さっと右手を後ろに回しての早撃ち(クイックドロー)もあったとか。
竹松
- 上下は逆になりますが、映画「殺しの免許証」(1965)では主人公チャールズ・バインが背中のホルスターに水平にモーゼル・ミリタリーをつけています。
ROM
- えと、
http://teleplaybooks2.jugem.cc/?eid=267
に、「タイトロープ」の主人公ニックことマイケル・コナーズ氏が背中のピストルを
引き抜く連続写真があります。画質上ピストルの上下が判別しにくくて残念ですが。
ふつうに腰脇のピストルをホルスターごとをずりずりと背中のほうへ移していけば、手の関係で
>1 銃の下面(というか、トリガーガード側)が頭の方向を向いている・・・
状態ではと推測します。
TVシリーズですから、西部劇もどきの演出(Quick Draw/Fast Draw)だった、と承知の蛇足です。
竹松
- 2,4>
http://actor-gun.zombie.jp/blog/archives/2004/12/post_58.html
ドックホルスター、こんな感じです。……そういえば、実家にこの“後期方”らしいのがあったな。
「タイトロープ」は未見ですが有名ですよね。案外こういう吊り方をしていた刑事や探偵は意外といたのかも知れませんが。
ただ、ギャルコのSOB以前に、明らかにバックサイド前提のデザインがなされたヒップホルスターというのを(ドックホルスターやタカ・ボディガード用の様なムービースペシャルは別として)過分にして知らないので。
3>
明日蘭氏のイラストでしか知りませんが……あ、あった。
http://www.pekosgunbox.net/Gunbox/MAUSER_C96.html
しかし、スプリング縫いこんでホールドしてるにせよ、このデザインで落っこちたりしないのかと。
背中のショルダーホルスター、というと、「警視庁殺人課」の五代警部(菅原文太)や、「こち亀」初登場時の星逃田(これもかなり謎なデザインですが)も思い出しますが……。
さて、
実用の“バックサイド・ホルスター”がいつごろ登場したのかは、やはり不明ですが……実際、普及したのか? という疑問も出てきました。
杉村徹