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擲弾筒で手榴弾を発射する状況では装薬が入った発射筒とその周辺の空間が、それぞれ高圧室と低圧室の役割を果たし高低圧理論に基づく低反動が実現されているように思います。 この特性により直接照準で撃てる両手保持肩撃ちの平射擲弾筒のようなものは実現できなかったのでしょうか。 スパイダ〜 |
- 重擲弾筒を米兵が脚に当てて撃ったら骨折した等の逸話が残ってるように、反動を身体で受け止めるのはかなり難しいかと。
もちろん、メカニズムを流用するだけで、弾丸をより軽量化したり弾速をもっと落とす等で反動を小さくすれば、実際の多くのグレネードランチャーがそうであるように、肩うちが可能にはなったかもしれません。
SUDO
- 早速の回答ありがとうございます。
この疑問はM79の40mmグレネードの薬莢内の構造と発射筒付九一式手榴弾を擲弾筒に装填した状態が良く似ていることから思い当たったものです。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/79/40mm_High-Low_Launch_System_Drawing.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ee/Japanese_Type_91_50_mm_grenade.gif
> 重擲弾筒で骨折
八九式榴弾では装薬量も多く低圧室として機能する部分も無いので難しいと思いますが、九一式手榴弾と擲弾筒の組合せで高低圧理論が機能していれば実は低反動なのでは等と考えました。
スパイダ〜
- 手榴弾程度でよいならライフルグレネードで発射できるわけで、重擲で手榴弾を発射した場合でも射程威力は同じぐらいですので、元々人間が耐えられる程度の反動でしょう。また91式手榴弾の発射装薬室は手榴弾に付いたままで、40mmグレネードの薬莢とは同一視しづらいかと思われます。
SUDO
- 九一式や九七式手榴弾に発射薬ブースターを取り付け八九式重擲弾筒で発射する行為は、
現代の40mmグレネード弾・高低圧システム理論の先駆けと思います。
発射薬ブースター内に、高腔圧を一時的に蓄える為の薄肉金属カップが存在するところは正に!!
さて、質問者さんの言う「直接照準で撃てる両手保持肩撃ちの平射擲弾筒」は、
米軍 M79やM203 グレネードランチャーあたりを指しているものと判断しますが、
これらは一見 平射・直射銃にみえますが、実運用は曲射銃であります。
M79のリアサイトスケールは75m〜375m付属されていますが、フィールドマニュアル(取説)では、
水平射撃は100m迄であり それ以上の距離はリアサイトを起した曲射照準射撃となります。
場合によっては地面に銃尾を付け仰角45度程の"kneeling"射撃もありとされています。 正に帝国軍擲弾筒の様であります。
htp://www.inetres.com/gp/military/infantry/grenade/M79.html
ページ中程右側の射撃姿勢図。 正に帝国軍擲弾筒の様であります。
軌跡の発動機?誉
- 英語版のWikipediaにスウェーデンで60年代に開発されたMinimanという個人用対戦車兵器の記述がありますね。高低圧理論+バックブラストで完全に無反動化しているそうです。
あまり実用射程が長いとも思えないけど目標の種類からして一応直射前提の兵器だと思います。
けい
- 皆さま、回答ありがとうございます。
いろいろと参考になりました。
> ライフルグレネード
軌跡の発動機?誉さまのご推察のように和製M79を考えていました。
> 先駆け
他にも無薬莢や噴気による旋動など興味深い特徴があります。
> 正に帝国軍擲弾筒
フィールドマニュアル参考になりました。
M79は想像以上の曲射銃でした。
> Miniman
情報ありがとうございます。
ただ、初めて見る弾体形状で仕組みが今ひとつ理解できません。
スパイダ〜