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ワシントン海軍軍縮条約後の日本の航空母艦整備について ワシントン海軍軍縮条約後、日本は巡洋戦艦、戦艦の2隻を航空母艦に改装しました。 航空母艦という艦種の理想型が定まっていなかった当時、排水量枠が限られている中で、条約締結後すぐに大型空母をしかも2隻、巡洋戦艦からの改装で揃えようとしたことに違和感を感じています。 後知恵かもしれませんが、限られた排水量枠の中で、未知の2万トンを超える大型軍艦を膨大な予算を投じて建造するのであれば、まずは1隻実験的に戦艦改造で整備し、その運用結果を踏まえ、より性能の高い次艦を新造するという手法が排水量枠の有効活用、より質の高い空母の保有という観点から合理的ではないかと考えます。 そうしなかった理由として当方が考えつくのは、 1.20センチ砲10門搭載の実質的な重巡洋艦の早期戦力化 2.すでに巨費を投じて途中まで建造した戦艦・巡洋戦艦の有効活用 3.当時、空母の理想型が3段飛行甲板空母と認識されており、2種類の煙突配置の比較実験がしたかった ぐらいです。 これ以外に理由は考えられますでしょうか。ご教示お願い致します。 123 |
- ワシントン条約の第9条には「各締約国ハ其ノ航空母艦ノ割当合計噸数ヲ超エサル限リ基準排水量各三万三千噸(三万三千五百二十八「メートル」式噸)ヲ超エサル航空母艦二隻以内ヲ建造スルコトヲ得ヘク又経費節約ノ為各締約国ハ第二条ノ規定ニ依リ廃棄スヘキ規制又ハ建造中ノ主力艦中ノ二隻ヲ右目的ニ利用スルコトヲ得」とありますから、あまりゆっくりとやっていると、廃棄していないと言われますからね。
hush
- 華府条約で認められた廃棄対象主力艦2隻の空母改装枠を活用しない手は無いでしょうし米海軍も巡戦2隻の空母改装を実施してます
ご提案は上記枠の半分を自ら進んで放棄するコトのようですけどそもそも搭載する飛行機が発展途上ですからどのような「運用実績」が得られるかいささか心許無いですし一般論としても実験はサンプル数が多いほど信頼性の高い結果が得られるのではないでしょうか
あと空母としての質的向上とか言っても実際問題格納庫よか下の船体機関は一緒ですから具合が悪ければ赤城加賀みたく上だけ造り直せば良いでしょう
ちなみに改装案の中には1段飛行甲板島型艦橋のモノもありますから平賀アーカイブなど参照されるのが宜しいかと
駄レス国務長官
- ありがとうございます。
たしかに、最悪上部を一から作り直せばやり直しが効くということであれば、とりあえず条約の経費節約条文を最大限活用する方向になりますね。
1段飛行甲板島型艦橋案があったのですね。もし加賀で試していれば、蒼龍以降の日本空母の形態も大きく変わっていたかもしれませんね。
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