1011 |
日本海軍の駆逐艦に見られる駆逐隊序列の白帯ですが、一番隊は白線1本、二番隊は2本、三番隊は3本、四番隊は上に太線1本+下に細線1本と複数の解説書にあったのですが、 昭和19年までの第十戦隊や、多号作戦後期〜礼号作戦頃のニ水戦のように五番・六番隊がある場合はどのような識別帯が成されていたのでしょうか。もしご存じのかたがいらっしゃいましたらご教示ください。 お願いいたします。 桃 |
- https://rocondy.exblog.jp/239436419/
上記に雑誌「世界の艦船」通巻第501号(1995年9月号)に載った中川務氏の「日本駆逐艦煙突識別線の変遷」の要旨が書かれています。そして、ここには書かれていませんが1944年11月14日に撮影された駆逐艦が識別線の確認できる最後の例であり、雪風元乗員のスケッチによると45年3月28日に出港した同艦の煙突には菊水が描かれていても、識別線はないそうです。したがって、この間に識別線は描かれなくなったと推定されています。また、艦型が独特な第61駆逐隊は識別線がなかったということです。
したがって、第10戦隊第61駆逐隊は識別線なしであり、第2水雷戦隊に5駆逐隊以上が在籍していたのは1944年11月20日以降ですので、識別線そのものが描かれなくなっていた可能性が高いということになります。
hush
- hush様ご教示ありがとうございました。
早速中川氏の記事をあたってみます。
桃
- 推測ですが
五番隊→太白線1本の下に白線2本
六番隊→太白線1本の下に白線3本
と思われます。
「日本海軍全艦艇史 下巻」2654の元敷設艇「神島」の特別保管艦の写真をみると、煙突に太線1本の下に細線3本が記入されています。
第ニ復員省公報掲載の二復総第一八七號別紙(昭和21年8月29日付)によると、「神島」は横須賀の第八群に指定されています。
これらから類推すると
特別保管艦の白線は識別線とは違い、太線1本は5本を表す
太線+その下の細線の本数が隊(群)番号を表す
と思われます。
以上から五番隊の識別線は「太線1本の下に白線2本」、六番隊の識別線は「太線1本の下に白線3本」である可能性が高いと思います。
出沼ひさし
- >3
お久しぶりです。今頃になってフォローをいただいてことに気づきました。さすがに専門の方の仰ることは説得力があると感服した次第です。あとは、そういう写真が出てくればいいのにと思うばかりです。
hush