979 CTF150で活動しているフランスのラファイエット級を
見て思ったのですが、クロタルやシースパローなど
短SAMで自艦以外の貨物船などへの対艦ミサイルを
迎撃できるのでしょうか?
くま

  1.  これらのミサイルは個艦防空システムとして運用されるもので、射程が10km前後と短いので、他の艦船の防御はやりにくいと思います。ただ、シースパローの後継で、発展型シースパローとも呼ばれるESSMでは30km以上と射程が延伸しており、これらなら僚艦防空も可能ではないかと思っております。
     
    hush

  2. となるとラファイエット級は対艦ミサイル級の
    脅威からは護衛は出来ないということですか
    あくまで対テロ、対海賊か・・
    ありがとうございます
    くま

  3. 湾岸戦争で米海軍のニュージャージに向けて陸上から発射された対艦ミサイルを護衛のイギリス艦が個艦防空ミサイル(シーウルフだったかな)が撃墜した事例があります。シーウルフで僚艦防衛するには、目標艦と対艦ミサイルの間に割り込む必要がありましたが、フォークランド紛争の戦訓で改良されました。
    桜ヶ丘

  4. 文章が誤解をまねきそうなので、明確化を。
    シーウルフは湾岸戦争時には、目標とミサイルの間に割り込まなくても、僚艦に向かうミサイルを迎撃できます。
    桜ヶ丘

  5. >3
     ニュー・ジャージーは1991年に退役しており、同年の湾岸戦争には参加しておりません。したがって、これは姉妹艦のミズーリで、同年2月にイラクのHY2対艦ミサイルに攻撃された際にイギリス駆逐艦グロースターが迎撃に成功しています。
     しかし、この際に使用されたのはシーダートで、これは射程が70kmに達する中距離艦隊防空用ミサイルですので、個艦防御用ではありません。
     なお、1で申しましたように、個艦防御システムは僚艦を防御するのは、不可能ではないかとは思いますが、難しいのではないかと思っています。
     
    hush

  6. >5
    記憶違いでしたか。これは失礼しました。
    桜ヶ丘

  7. 護衛対象が1隻であれば、かなり接近していれば
    射程的には迎撃可能なようですね、複数だと対応できずと・・
    箱型ランチャーだと射角的に全方位対応が辛そうですが
    垂直発射型ならマシかな・・・
    くま

  8. 多少の時期遅れは御容赦願います。
    質問者の意図する対艦ミサイル及び短SAMの「短」並びに自艦以外の貨物船等と自艦の距離や位置の関係が不明ですが、実用化されだした時点においては、条件によっては難しかったのではないでしょうか。
    先ず、短SAMは車載型の防空システムに採用されている為、航空機の迎撃には問題が無いと思われます。
    しかし、トマホーク等のシースキマー型の長距離対艦ミサイルの場合には、自艦で無く僚艦に向かって飛翔しているのを発見することは困難な場合があり得ると思われます。
    次に、発見して短SAMを発射しても、誘導波を照射することが困難な場合もあり得ると思われます。ともかく、発射する艦自体が動揺しています。
    また、短SAMは、距離によっては落下しつつ短SAMから反射されてくる誘導波に向かっていくことになりますが、海面も反射するため、雑音を除去する必要があると思われますが、これは非常に困難と思われます。さらに、対艦ミサイルの進行方向と誘導波の照射方向も種々です。
    従って、単に短SAMの射程だけの問題では無いと思われます。
    状況にもよりますが、システム全体の問題となります。
    UK

  9. >8
     質問が「クロタルやシースパロー」とありますのに、「実用化されだした時点においては」とあるのが分かりません。また、上記の短SAMは対SSMの脅威に対応して開発されてきた経緯がありますので、現行のものはシースキマー型SSMに対応しようとしています。
     つまり、シースキマーといえども、最終的には目標を確認しなければなりませんので、上昇してシーカーを働かす必要があります。そこから5-10km飛翔して目標に向かうので、この間が短SAMならびにCIWSの迎撃海域となります。
     多分、このあたりはご存じのことだとは思うのですが、「距離によっては落下しつつ」とか「海面も反射するため」とか、すべてをシースキミングしていると思われるような表現がありましたので、念のために書かしてもらいました。
     
    hush

  10. >9
    ものによりますが、ハープーン、エグゾセなど主翼の小さいASMは
    ほとんど全ての飛行領域をシースキムします。
    なぜなら高度5mの可視光の見通し距離は8qあり、レーダー波ならもっと届くので、そんなに高度を上げる必要がないです。

    船側が迎撃する場合、ミサイルの射程よりも、FCSレーダで捕えれるかが
    問題になります。

    SM-6+E-2Dでやっと見通し外射撃が実現するみたいです。

    taka

  11. taka様
     御教示ありがとうございます。
     調べてみましたら80年代からハープーンはポップアップせずに突入できるようになっていたのですね。
     たしかに、早期警戒機がないと厳しいということになります。
     全然見ておりませんでしたので、もしかしたら、御礼を申し上げるのが遅くなったのかもしれませんが、御寛恕いただければ幸いです。
     
    hush


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