975 |
連合軍がノルウェーに居る戦艦ティルピッツを警戒して たった1隻のために多くの戦力と労力を割いていたのは有名な話ですが、 翻って太平洋戦線を見た時 連合軍はトラックから動かない大和・武蔵に対して 「あいつらがソロモン水域に出張って来たらヤバイ」みたいな 特別の注意を払っていたのでしょうか。 それとも、両艦がトラックに居ると把握していなかったとか スペックを正確に認識していなくてさほど脅威とは感じていなかったのでしょうか。 かめ |
- 写真撮影により、同級の主砲が18インチである可能性は指摘されていましたが、一般には16インチであるとされており、速力は正しく認知されていますので、それほどの脅威とは思われていなかったのではないでしょうか。また、18インチ砲搭載と認識していても、当時のアメリカの保有していた戦力から考えても、対抗可能と思われたのではないかと思っています。
あと、スケートによる大和雷撃は、暗号解読による待伏せですし、F13等による写真撮影も行われていますので、場所の特定はされていたと思います。しかし、アメリカにとっては、日本艦隊の撃滅より、要地の攻略のほうが重要であり、その際、脅威となるのは航空兵力ですので、そちらのほうが重視されたと思っています。
ティルピッツに対する絶対の対抗兵力を持たないイギリスとは、随分と意識が異なっていたのではないでしょうか。
hush
- 詳しく有りませんが、大和型に対しては1の通り。16インチ艦と捉えられていたのでしょう。
片やティルピッツの件ですが、英軍はやたら独軍の艦船を警戒していた面も無いでしょうか。シュペー追撃戦。ビスマルク追撃戦。凄い反応ですよね。
暇人
- hush様、暇人様、丁寧なご説明 ありがとうございました。
大和型戦艦の活動についての評価の話をネットでつらつらと漁っていて、
「両艦はトラックに居るだけで大きな脅威を与えて 相応の戦力を
対抗のために割かせており、出撃しなくとも前線に貢献していたのだ」
との主張を見たので質問いたしました。
実際の所はそれほど大きな脅威を与えていたわけではないのですね。
(甘く見ていたわけではなく、戦力的に対抗可能という意味で)
かめ
- トラック泊地の件に付いては、米軍はほぼ計画通りに対日戦を実行しました。
最初の時期に無理にトラック泊地を攻める必要も無かったかと。
結局、トラック泊地は侵攻が進むにつれて空襲でボコボコにされてしまう訳ですから。
暇人
- 英海軍がシュペー、ビスマルク追撃戦に労力を割いたのは、両艦の任務が通商破壊活動だったからでは無いのでしょうか?あとティルピッツに関しては、ティルピッツが停泊してる場所がノルウェーのフィヨルドで、英国がソ連に援助物資を送る航路に対し、喉仏に引っかかった魚の骨みたいな厄介な存在だった
というのを赤本の「壮烈 ドイツ艦隊」で読んだ記憶があります。
まさのり