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いつもご教示頂きまして有り難うございます。 オープンブリッジについて質問いたします。 戦艦や巡洋艦、駆逐艦、フリゲートなど艦の規模を問わずオープンブリッジの艦はありますが、オープンブリッジの利点は何なのでしょうか? 風雨に曝され、波も被り、内装も錆び易く、防御力もゼロ、水密・気密性もない・・・と何もいいことはないと思うのですが。 (キャンバスを張って屋根や壁にしていることもありますが、だったら始めからクローズドブリッジにしておけばいいのに・・・と思います) 宜しくお願いいたします。 Ranchan |
- 軽量で、視認性のよいことではないでしょうか。
hush
- 例えば、大和の頃の気密性は毒ガスに対する「防毒」という目的もあってのものです。
帆船時代からオープンだったものに対して、徐々にいくつかの要素が加わっていって、クローズドになっていった。
と、階梯的なものとして理解するのが良いのではないでしょうか。
片
- 大鑑巨砲時代の戦闘では、艦橋の窓ガラスは敵弾命中は勿論、自艦の主砲発射の爆風でも粉々に砕け散り、人員を殺傷します。さらに、柔い構造、装置もほぼ同様です。従って、戦闘開始や出撃の際に、予めの対策が必要となります。
今日の感覚で利点や欠点を論じてはいけないと思います。
UK
- 皆様ご回答有り難うございます。
しかし最後のアメリカ戦艦アイオワ型でも、「アイオワ」(BB-61)「ニュー・ジャージー」(BB-62)の2艦は新造時オープンブリッジでした(後にクローズドに改造されましたが)。
あれほどの大艦・近代艦でもわざわざオープンブリッジを採用する理由は何だったのだろうか・・・という気もいたします。
〜WW1頃なら艦もまだまだ小さく、中途半端にクローズドにしても上部構造物の重量問題などで強度が取れずすぐ風波の影響で破壊される、ならいっそのことオープンブリッジでいいや・・・と考えられたのかな、とも思えますが。
Ranchan
- 伝統という部分もあるとは思います。というのは、磁気コンパスに影響を与えないために艦橋は露天という時代が長くあり、閉鎖艦橋が採用できるようになっても、嫌悪感があったと思うからです。軍人は潮風に吹かれてというような思潮もあったのでしょう。
また、対空戦闘時には危険を冒すことにもなりますが、視界の確保のためにも開放艦橋を好む艦長もいたはずです。
現在でもウイングブリッジと呼ばれる露天部が艦橋に付属していることを考えると、視認性という部分が大きいとは思っておりますが。
hush