942 ドイツのH級戦艦ですが、Z計画当時の仮称だとH、J、K、L、M、Nとアルファベットが振り分けられていますが、HからIを抜かしてJに飛んでいるのは何故なのでしょうか?
Iは欠番なのか、それとも仮称Iを意味する艦艇は別にあったのでしょうか?
GUY

  1. 「I」と「J」は見間違えやすいからです。
    Ranchan

  2. 「I」は「1」と見間違え易いからです
    駄レス国務長官

  3. >2
     長官閣下、もう何十年も前に某艦船雑誌にこの質問をしたことがありまして、その際の回答は1でお答えになられているものと同じでした。
     そして、それが正しいのではないかと思う根拠は、Z計画ではO、P、Qの仮称艦名を持つ巡洋戦艦が計画されているからです。
     もし、Iが数字の1と間違えやすいのなら、Oもまた数字の0と見誤りやすいのではないかと愚考致しております。
     
    hush

  4. あぁ独語の筆記体のIなら確かにJと見間違い易いですね
    つーコトで>1.に同意
    駄レス国務長官

  5. ありがとうございます。
    Iは正式に欠番なのですね。理由を聞いてとても納得しました。
    GUY

  6. いまさらですが、土木建築関係では、ことにラテン系の国で、フレーム番号に I, J, L, O, P, Q の一部または全部を用いない習慣があります。
    理由は hush様の言われた通り、誤読の防止です。
    タンジェント

  7. 「I」と「J」の誤読防止のためだけが理由だとしたら、順番からいって「I」が採用されて「J」が欠番となるのが妥当かとも思えます。

    そうならなかった理由は>>2の誤読防止もあるのではないかと思いますが如何でしょうか。(それとも小文字のLとの誤読防止でしょうか?)

    いずれにせよ、回答を>>1だけに絞りこむのは若干危険な感じがします。

    太助

  8. >7
     御指摘ありがとうございます。たしかに、順番通りにいけばIですね。
     そこで、その理由をずっと考え続けていたのですが、結局、分かりませんでした。ただ、当時のドイツで使用されていたフラクトゥール、日本では亀甲文字とか髭文字と呼ばれていますが、これのIとJは、ほとんど分別不能ですので、これが原因ではないかと思っています。
     https://jakerainis.com/wp-content/uploads/2017/01/fraktur-uppers.jpg
     上記の表を見てもらうと、第1列右端のIと第2列左端のJはほぼ一緒であるということが分かると思います。
     これは、この字体が15世紀に作られたことに由来します。
     ブルガリという私には縁もゆかりもない会社がありますが、この商標はBVLGARIとUの代わりにVを使用しています。これは、昔のアルファベットにUや小文字がなかったことに由来します。そして、UはVの文字を変形させたものです。同様に、JやWもなく、JはIから、WはVVから作られた文字です(英語ではダブリューdouble Uですが、フランス語ではドゥブル・ヴェdouble ve、つまり、二重のVです)。
     その中でも、Jが作られたのはフラクトゥールの作られた頃と、かなり遅れます。ほぼ同形なのは、後世、区別のためにJを細長くしたからであり、できた当時は区別がなかったと思っています。
     ところで、この字体は、ドイツでは他国より遅くの19世紀まで使用されていましたが、20世紀にはほとんど使われていませんでした。それを、ナチスが復古思想に基づいて復活させ、1941年1月3日まで使用します。廃止の表向きの理由は、これはユダヤ人の文字だからだと言っておりますが、占領地域でフラクトゥールが読みにくく、命令が伝達されにくかったからだとかというような理由が言われています。
     それはともかくとして、Z計画の時代、ドイツの公式字体はフラクトゥールであり、IとJの区別は非常に困難だったとなります。したがって、IかJを跳ばすというのは必然であったということになります。
     なお、フラクトゥールのIと数字の1、あるいはフラクトゥールのOと数字の0は判別可能な程度に字体が異なりますので、それは関係がないであろうと思っております。
     
    hush

  9. >>8
    フラクトゥールというものが使われていたのですね。勉強になります。

    ところで、ローマ数字(表記)は誤読候補に含まれませんか?誤読云々よりも同じ文字といえばそんな気もしますが。
    計画倒れが多いですが、ドイツの潜水艦/航空母艦/航空巡洋艦などに、〜I型、〜II型などがあるようです。
    初めて知りましたが、航空母艦の計画にはIやIIというものもあるんですね、時期は調べていませんが。

    まあローマ数字はIだけではなく、今回お題にあるLやMもそうではないかといわれれば、大いに困ってしまいますので突っ込まないで下さい。
    V150なんて水雷艇もありますが、これなんかは全文字フラクトゥール表記なのでしょうか。アラビア数字はそのままの表記でしょうか。いずれにせよ、文字を変えられるのは大変だったでしょうね...

    寝起きの乱文失礼しました。

    太助

  10. >9
     ドイツ語の辞書を見てみましたがIj、Jiで始まる単語はJiddischぐらいしかありませんので、誤認することはないと思います。
     V150については帝政ドイツ時代の建造ですのでフラクトゥールは関係ありませんが、VからUができたのは15世紀以前らしく、8に示した表にあるように、完全に別字です。
     また、このVは建造所を表しており、番号は連続しておりますので、艇首の表記は番号のみです(たまに、その前に小さく記号をつけた番号も記した写真もあります)。
     
    hush

  11.  御免なさい、文面を読み誤っていました。アラビヤ数字はそのままの表記です。というのは、ローマ数字には0がなく、非常に不便なので、16世紀頃には切り替わっており、ナチスもそこまで復活させなかったようです。だいたい、150の代わりにCLと書いたら、そちらの方が誤認されやすいと思います。
     空母の仮称艦名IとIIは客船オイローパと建造中に拿捕したフランス巡洋艦ド・グラースを改装する計画の時につけられたものですのでナチスの時代です。
     
    hush

  12. >9
     ドイツ語の辞書を見てみましたがIj、Jiで始まる単語はJiddischぐらいしかありませんので、誤認することはないと思います。
     V150については帝政ドイツ時代の建造ですのでフラクトゥールは関係ありませんが、VからUができたのは15世紀以前らしく、8に示した表にあるように、完全に別字です。
     また、このVは建造所を表しており、番号は連続しておりますので、艇首の表記は番号のみです(たまに、その前に小さく記号をつけた番号も記した写真もあります)。
     
    hush


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