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司令塔の有効性についてお聞きします。 大和型やアイオワ級などは司令塔を持ち、厚い装甲を施していますが実際にここに砲弾が直撃した場合、中の人間や機材はどうなるのでしょうか? 装甲が持ちこたえたとしても能力を喪失するならいらない気もするのですが、ちゃんと保護することが出来たのでしょうか? Mk.63 GFCS |
- >実際にここに砲弾が直撃した場合、中の人間や機材はどうなるのでしょうか?
以下は1916年のヂャットランド開戦のひとコマ(某著より引用)
−(ヒッパー隊の)殿艦「フォン・デア・タン」は1919、「リヴェンジ」の1弾を後部司令塔基部に喫した。弾片は司令塔のスリットから内部に突入し、塔内の全員を死傷せしめ、有毒ガスは付近の換気口から機械(タービン)室内に侵入した。−
>装甲が持ちこたえたとしても能力を喪失するならいらない気もするのですが、
こらまた大胆なご意見ですね
上記にも「後部司令塔」とあるようにとうぜん前部司令塔もあります
司令塔に限らず死活的に重要な機能は主副2系統備えることが望ましいワケです
1ヵ所しか設けられないときは艦橋や砲塔がもしもの時に機能分担するコトでしょう
駄レス国務長官
- >1.
× 開戦
〇 海戦
駄レス国務長官
- 正直な話、訳(趣旨)が判らない質問に対して、ピントはずれな回答がなされていると思います(ダレス閣下、御免なさい)。
司令塔とは、大艦巨砲主義の時代において、砲戦時に艦長、司令官、司令長官等が内部に入って、細いスリットから外部の状況を見ながら各種の指示を出すところです。また、国や時代により多少の相違もあるでしょうが、操艦のための設備もあります。このため、日米の戦艦では、バイタルパートに準じた、あるいは同等の装甲防御がなされています。艦長等がやられては、適格な指示ができないと考えられたからです。
一方、砲戦時の測距等は主砲や事実上無防御の艦橋に設置された測距儀等で行い、弾着観測は(多分)事実上無防御の艦橋で行い、射撃に必要な計算等は防御区画内の方位盤等で行ないます。
しかし、考えようによっては、必ずしも必要ではありません。そこで、英国では、KGV級戦艦では廃止しています。ビスマルクとの砲戦では、POWの艦長は艦橋にいました。
次に、回答の後部司令塔というのも変だと思います。後部艦橋の誤解あるいは誤記ではないでしょうか。但し、小生は、挙げられた本は読んでいませんが。
さらに、巡洋戦艦は、速度のために防御を犠牲にした艦種です。従って、28センチ砲を搭載した巡戦の防御が38センチ砲に対して不充分であっても何ら不思議ではありません。
US
- >3
ビスマルクとの交戦時にリーチ艦長が艦橋にいたのは事実ですが、KGV級に司令塔はあります。もっとも、装甲厚は3-4インチで、弾片防御程度のものですが。
あと、第1次世界大戦時のドイツ巡洋戦艦の防御が38cm砲に対するものではなかったかもしれませんが、かなりの防御力を有していたことは有名です。
質問は、アイオワ級等の司令塔は充分な装甲を有していたが、それだけで大丈夫だったのかということでしょう。それに対して、スリットから弾片が突入した場合は塔内の全員が死亡したという実例を即時に出されてきたのは、専門家の意見として謹聴に値するものだと思っております。実際、アイオワ級でもスリットはあるのですから。
hush
- 4>
(1)一部訂正させて頂きます。KGV級戦艦では、「事実上」廃止しています。
(2)本来の質問は、第1行目に「司令塔の有効性についてお聞きします。」とあります。これは、「司令塔の『防御の』有効性についてお聞きします。」という趣旨でしょうか。
(3)「装甲が持ちこたえたとしても能力を喪失するならいらない気もする」と記されていますが、どの様な事実、事項を念頭においてらっしゃるのかが不明確です。また、司令塔の役割をどの様に考えていらっしゃるのかも不明です。
UK
- >3
フォン・デア・タンは前後部に司令塔を持ち、前部は250mm、後部は200mmの装甲に囲まれています。
>5
質問に「砲弾が直撃した場合」とありますので、防御についてと考えておりましたが、質問者ではありませんので、御本人が書き込まれるのを待ちます。
hush
- 質問のしかたが悪かったようですいません。
お聞きしたかったのは
1.大和型やアイオワ級は装甲で守られている司令塔を持っていますが、戦艦からの砲撃が直撃した場合、装甲が持ちこたえたとしても中の人員、機材は大丈夫だつたのか。
2.もし装甲が耐えても中が壊滅的被害を受けるのならば「装甲で守られた司令塔」は必要ないのではないか?
普通に指揮機能を持つだけの部屋を設ければよかったのではないか?
この二点です。
Mk.63 GFCS
- >7
直撃を受ければ問題を生じるでしょう。
しかし、艦橋には防御力は実質的にはありません。したがって、3で仰ってられているプリンス・オヴ・ウェールズのケースや、武蔵の被爆のケース等、直撃を受けた場合、指導部が全滅、もしくは、それに近い状態に簡単に陥ります。後者の武蔵の場合、艦長が負傷、航海長以下が死亡しており、第2艦橋で副長が操艦を継続しています。青葉や、サン・フランシスコ、アトランタでも艦橋への直撃により指揮官が死亡しています。
これに対し、司令塔は艦橋よりも目立ちません(アイオワ級の場合は艦橋内にありますが、大和級の場合は艦橋基部にあります)し防御力もあります。したがって、一撃で機能を喪失する可能性は低くなります。これが司令塔の存在意義であると思っています。
もっとも、3で仰っていることは歴史的には正しくて、KGV級の司令塔ではネルソン級よりかなり薄い装甲となり、真珠湾で沈められたアメリカ戦艦の改修時には巡洋艦の司令塔並に薄められています。アイオワ級の場合は改造されませんでしたが、モンタナ級が実際に建造された場合、その方向にいった可能性は高いと思っています。一方、他の国の海軍はどうだったのかは存じませんが、第2次大戦終了までに、他に司令塔の全廃もしくは軽装甲化したという話は聞きません。
現在では砲撃される可能性は低いですが、操舵室やCICに弾片防御のケブラー程度は装備されています。
hush
- >7.
Q1.
大丈夫ではありません
>1.参照
Q2.
オールオアナッシングの極論に走り過ぎてると思います
飛来するのは大口径の戦艦の主砲弾だけじゃありません
補助艦艇含む中口径以下の砲弾や飛行機の機銃掃射もあります
大口径弾にしたって装甲を正撃する確率はきわめて低く多くは斜撃や至近着弾の弾片を弾き返すケースとなるでしょう
駄レス国務長官
- >3
ビスマルクとの交戦時にリーチ艦長が艦橋にいたのは事実ですが、KGV級に司令塔はあります。もっとも、装甲厚は3-4インチで、弾片防御程度のものですが。
あと、第1次世界大戦時のドイツ巡洋戦艦の防御が38cm砲に対するものではなかったかもしれませんが、かなりの防御力を有していたことは有名です。
質問は、アイオワ級等の司令塔は充分な装甲を有していたが、それだけで大丈夫だったのかということでしょう。それに対して、スリットから弾片が突入した場合は塔内の全員が死亡したという実例を即時に出されてきたのは、専門家の意見として謹聴に値するものだと思っております。実際、アイオワ級でもスリットはあるのですから。
hush
- 御免なさい10は間違いです。
可能であれば、削除してください。
hush
- 『司令塔に直撃弾があっても内部の指揮機能は保全されるか』という質問に対して、司令塔ではなく非装甲の艦橋において被害があったことを挙げるのは不適当ではないかと思われます。
単に『直撃であれば防御されるとは言いがたい』『ただし小口径砲弾・弾片に対する防御は期待できる』だけで良いのでは、と。
むらーびと
- 暇を見つけて、司令塔に大口径弾が直撃した事例を調べてみたのですが、なかなか見つかりませんね……。
ただ、司令塔と同じように『重装甲であり』『内部に精密機械をおさめている』主砲塔への直撃弾があった場合に(裏面剥離を除けば)貫通されない限り砲撃能力を保っておりますし、司令塔の機能は保たれるのではないでしょうか。
一方で、hush様が指摘されているように、新戦艦群の司令塔が巡洋艦程度の装甲しか持たないあたり、大口径弾への対応よりも中小口径砲弾・弾片への防御へと力点が移っていることも事実ですね。
このあたり、用兵側・設計側の意図の変化を感じられるようにもおもいます。
むらーびと
- >3
無知識であまり裏付けもとっておりませんが・・・。
日本海軍の場合、司令が居て艦長が居るケースが自分の知識の中では多いです。自分の頭の中では、艦長は防空指揮所やら戦闘艦橋で指揮。
司令は司令塔の様な印象が有ります。
暇人
- >13.
>司令塔の機能は保たれるのではないでしょうか。
司令塔に大口径弾が直撃しなくとも至近弾の破片がスリットより突入して内部の人員を死傷した例としては>1.の他にも日本海海戦における「日進」があります
以下「三十七八年海戦史」より引用
― 就中午後四時過前砲塔ニ中リ炸裂セル巨弾ノ破片ノ如キハ飛ンデ司令塔ニ入リ三須第一艦隊司令官ヲ傷ツケ第一艦隊参謀海軍中佐松井健吉及ビ下士卒三名軍属一名戦死シ(後略)
この状況では司令塔の機能は保たれるとは言いがたいでしょう
駄レス国務長官
- お話を聞かせて頂いた限り、厚い装甲を施していてもやはり安全とは言い難い様ですね。
Mk.63 GFCS
- だからと言って装甲が一切無用と言うハナシではありません
駄レス国務長官
- 良くわかりました。
ありがとうございました。
Mk.63 GFCS