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秋月型は要求段階では水雷関連の兵装を搭載する計画ではなかったとのことですが、この要求通りに建造して水雷兵装を載せる筈だったスペースに、五式四十粍高射機関砲(ボフォース40mm)を水雷兵装の代わりに搭載した場合、同機関砲はどれくらいの門数を積み込めるでしょうか? Tori-ten |
- 色々ツッコミしたい所はありますけど置いときますので、まあ読んで頂けますか?
私も昔、秋月型が当初雷装しない「直衛艦」だったのが結局乙型駆逐艦として完成したのを、革新的な案だったのに海軍の旧態依然とした考え方に潰された、と考えていました。
けれどもこちらのサイトの常連さん方に色々教わって、雷装を要求されたことにも一定の合理性はあると理解するに至りました。
魚雷というのは小艦よく大艦を撃沈できる重要な兵器です。
空母部隊が有力な敵水上艦隊と遭遇戦になってしまったノルウェー沖海戦やサマール島沖海戦のような例があります。このような場合でも護衛の駆逐艦は魚雷が有ったから戦艦に立ち向かうことができたわけです。
また、空母決戦に負けて空母を失ったという場合でも残った護衛艦艇で夜襲を仕掛けるという選択肢が、魚雷があればできるのです。ミッドウェー海戦がそうですね。
水雷戦は駆逐艦と巡洋艦にまかせて直衛艦は防空に特化するというのが当初の考えだったのだと思います。しかし上記のような状況で、もし水雷戦用の艦が沈んでしまって直衛艦が残ったという場合、あくまで敵艦隊に立ち向かうことができなくなります。
防空しかできない直衛艦より魚雷を持ってて駆逐艦として使えた方が多くの仕事ができます。言い方を変えれば、仕事の多い駆逐艦はいくら有っても足りないので、頭数を確保するため直衛艦から駆逐艦へと要求が変化したと思われます。秋月型は4射線しかない中途半端な雷装と評されることがありますけど、射線の少なさは隻数でカバーできますし。
戦闘艦艇というのは色んな様相の戦闘に対応できる汎用性があるべきで、性格を限定してしまった艦というのは役に立たなくなるリスクがあるのです。防空巡洋艦であるアトランタ級やダイドー級も雷装は捨ててません。
超音速
- 魚雷本体と発射管の重量を考えるなら、五式40mm単装8基を左右両舷に各4基ずつ&射撃指揮装置2基ってところじゃないでしょうか>装備数
五式40mmの重量が2.7トンで九三式酸素魚雷とほぼ同等なので重量面ではちょうどですし、魚雷発射管本体の重量を射撃指揮装置と交換するような形になると個人的には思います。
……取り回しを考えるとスペース的に厳しいかもしれませんが。
>>1
質問者の方の疑問はあくまでも「魚雷発射管と魚雷を五式40mmに置き換えをした場合どうなるか」であって、魚雷搭載の是非ではないと思いますが。
薩摩
- 蛇足かなとは思うのですが、代替重量ベースで検討するとなれば、40ミリ機関砲弾の装薬込みでの重量が概ね2kg/1発ですので、各砲あたり2000発搭載ならば1門あたり4トン、少な目の1000発搭載でも2トンを加算して考えると4〜6門程度の追加に留まるのではないでしょうか。
SleepyEnsign
- >2 >3
重量ベースで考えるならば、機銃座あるいは射撃指揮装置下部の構造物も無視できないのではないでしょうか。
特に40mmならばできるだけ射界を広く取りたいでしょうし、中央部の既存銃座のように高所に設置するのでは。
全く同じ船体、魚雷発射管の代わりに大型機銃ということになると、重量が等しければ2〜4基が限界、乾舷低下等を呑んで空所にできるだけ設置ということになれば話は別、と思えるのですが…。
横から素人
- 回答ありがとうございます。
五式四十粍高射機関砲は単装ですので、そのイメージで質問させて頂きましたが、そこそこ載る見積もりで少し意外に感じております(実際は3基程度でアップアップになると思っていました)
色々とイメージが湧きました。ありがとうございました。
Tori-ten