海軍に買収されたからと行って直ちに海軍籍に入るわけではありません。
民間造船所で建造する艦船は、領収引渡（＝就役）で海軍籍に入ります。

また特設艦船は『特設艦船部隊令』の昭和９年の改正により海軍艦船も
特設艦船とし得ることになっています。


艦船ファン

ありがとうございます
長年の疑問が解けました
しなの

ということは、この場合の「海軍による買収」とは、「完成の暁には海軍籍に入ります」という、「予約」(敢えて言えば「唾付け」)みたいなものなのでしょうか？
Ranchan

>3
公的な手続き上のこととしてはそういうことになります。

海軍工廠で建造する場合は、その全てを海軍の責任において行いますので、一応の船としての形態ができた進水・命名日をもって海軍の艦船としての登録である海軍籍に入れますが、民間造船所で建造する場合は、完成まではその全責任は造船所側にあるからです。

もちろん、買収以降は海軍艦船としての建造になりますので、監督官や艤装員が配置されますし、仮定所管鎮守府、仮定員表が定められ、これにより就役までに順次乗員予定者が配員されます。

艦船ファン

>>4
ご回答有り難うございます。
「買収手続き完了後、以降は海軍の所有艦船」と思っていました。

ということは、戦艦「武蔵」や航空母艦「大鳳」のような正規の軍艦でも民間造船所で建造された艦は、就役までは「完成したら海軍に引き渡されることが定められた民間籍船」扱いなのですね。
建造中の艦の身分(所属？)について少し勘違いしていたようです。
Ranchan