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日本海軍の艦艇はどこから煙幕を出していたのでしょうか。 諸外国では煙突から出していたようですが日本海軍の艦艇は艦尾から出していたと聞きました。 お客 |
- 缶の不完全燃焼で煙突から出す煤煙幕と、駆逐艦などが装備していた発煙器で発生させる薬煙幕とがあったようです。
後者は発煙缶が艦尾端に納められており、甲板上に出した噴出管より煙幕を噴出するとのことです。
西海路
- 20年3月19日呉空襲で米軍機側から撮影した一連の写真を眺めていると、天城、葛城、海鷹などは明らかに煙突からだけの発煙なのですが、これだとほとんど艦影を隠せていません。
一方で、日向などは全艦のあちこちから煙を出して、砲塔より前の全甲板を覗いてほぼ全身くまなく煙で覆うことができており、どうも場合によっては発煙器をあちこちに増設することも行われていたように思います。
片
- ↑
日向の被弾は終わりと遅かった、という回想に基づいてこのように判断したのですが、ただ、これは被弾箇所からの煙の可能性もありますね・・・・。
日向はこの日、二番砲塔付近、中央部、艦尾に被弾してますので。
しかし、隣にいる利根なども、日向ほどではないですが、艦のあちこちから煙を出しています。
片
- 戦時中には、油の染みたウエスを燃やすなどして応急的な煙幕としたという話も聞きます。
これだと甲板上のあちこちから発煙できますが、缶室や専用の発煙器に比べ発煙量は微々たるものでしょうね。
YK