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度々お世話になっております。 WW2日本艦の塗装の事で、模型の塗り分けの為に調べていて悩んでいます。 外から見える部分は殆ど工廠色の灰色ペンキで塗られていたそうですが、どこかペンキの塗られていない色調の異なる個所はないのでしょうか?模型の作例だと、どれを見ても甲板の茶色以外はほぼ全部工廠色で統一ですが、実際はどこもかしこも塗ってたわけではないんじゃないかと思ったもので… みがも |
- 特に鉄甲板部分が気になってまして…。
当時のペンキはすぐに色褪せたり剥げたりするイメージがあるんですが、縞鋼板が貼ってあるところとか、人が踏んで歩きまわる部分にも塗るんでしょうか?それに、空母なんかは飛行甲板の周縁部分や昇降機の床面なんかは木甲板じゃないですけど、あの部分も実はペンキは塗ってないんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうか…?
みがも
- 鉄で出来ている以上軍艦には防錆塗装が必須で、少なくとも潮風に当たる部分を塗装していなければ数日で錆が浮きます(現代の護衛艦でも同じ)。
むしろ塗装をしない理由がないと思います。
薩摩
- 「工廠色の灰色ペンキ」は「鼠色」といいます。
鉄部分は防錆のために繰り返しての塗粧が必要で、このため艦内に塗料を搭載していますが、それを何種類も違えたものを船に載せていたわけでもありません。
一部黒や白に質がある部分以外は全部統一した色にするのが合理的なのです。
片
- ×質 ○指定
片
- 便乗での質問、失礼します。
>3.片さま
>一部黒や白に指定がある部分
・具体的には、どの部分でしょうか?
・その部分が、白や黒に塗り分けられた理由とは、どのような事なのでしょうか?(鼠色ではいけなかったのでしょうか?)
ご教示いただけましたら幸甚です。
たーぼふぁん
- 煙突とか、ある時期における前檣楼のトップとか、のことです。
片
- 艦船造修規則
艦艇、特務艦艇(砲艦を除く)
・外舷全部及外舷の上端以下にある舷外大砲其の他付属物 鼠
・煙突頭部は(中略)黒色に塗色す
・煙突より後部にある檣の中央部は黒色に塗色す
黒く塗る理由は明らかだと思います。
そのほか昭和17年中期に味方識別のため白色を使っています。
片
- 片さま
煙突の黒や識別の白は存じておりましたが、他にもどこか、例えば外観を一望しただけでは分からない位に微細な部分に対して、黒や白の指定があったという事なのかな、と思い質問させていただきましたが、そういう事ではなかったのですね。
微細な部分も全て鼠色なのですね。
ご教示いただき、どうもありがとうございます。
たーぼふぁん
- ついでに、
> 1
> 当時のペンキはすぐに色褪せたり剥げたりするイメージ
これは、航空機用軽金属塗料(ベンジルセルロース系)の変色と迷彩塗料(ニトロセルロース系)の剥離のことじゃないかと思うのですが、艦船用の塗料は全然別質のものです。
片
- プラモ作りの苦労ですね。
ペンキは退色します。
その時々で、色が違って見えます。
艦で、必要に応じて塗り直しを行なっています。
レイテ開戦の時、大和、武蔵は、色が違いました。
これは、ブルネイで待機中、武蔵副長が、両艦の化粧直しを提案していますが、大和副長が拒否し、武蔵のみが行なっています。
この為、真新しい塗装は艦隊で『武蔵は死に装束をしている』とウワサされたと言われています。
この真新しい塗装が、上空から良く認識でき、アメリカ航空機の集中目標になり、命中弾が集中したとも伝わリます。
mm058114