711 今月の歴史群像の「戦艦『金剛』の生涯」にて、金剛の沈没時の大爆発は“大傾斜によって転倒した主砲弾が壁に激突して爆発したのが原因”とありましたが、発射時に強大な衝撃を受ける砲弾がその程度の衝撃で爆発するものでしょうか?
その程度で不意に起爆するのであれば、爆発事故がもっと多く発生していたと思うのですが。
それとも、複数回衝撃が加わることで安全装置が解除されて起爆してしまうのでしょうか?
きっど

  1. 小生の知る限り、主砲弾は発射時にかなりの回転数で自転しますが(自転の加速度が加わるが)、この自転で安全装置が解除されます。また、主砲弾は、弾庫で固縛されています。このため、転倒による主砲弾の爆発は考え難いです。
    なお、装薬も金属製の缶に入っている(蓋はしまっている)状態では、主砲弾の爆発程度では誘爆し無いようです(第1時世界大戦、ジェットランド海戦やドッカーバンク海戦での戦訓)。おそらく、魚雷の命中による爆風や高速かつ高温の破片で装薬の金属製の缶が破壊され、装薬が爆発したのだと思います。
    UK

  2.  大傾斜しようが、ひっくり返ろうが主砲弾が爆発することはありません。その大爆発が事実なら、装薬の燃焼では。機関部の破壊の誤認かも知れませんね。
    >1
    置いてある主砲弾が弾庫で爆発する以上の威力が、外部から当たった魚雷にあるのですね。根拠に興味あります。
    4式射撃装置

  3. 主砲砲弾は弾庫に保管中は信管は装着されていません。 信管は別に信管庫に保管されており、揚弾直前に個々の砲弾に装着されます。 当然のこととして、艦が傾いて隔壁などに衝突したくらいでは、信管無しの砲弾は爆発することはありません。

    また、信管自身もその程度の衝撃で誤作動することがないことは、信管の構造と発砲の衝撃をお考えいただければお判りいただけるかと。

    弾火薬庫の爆発でもっとも考えられるのは火薬庫に火が回ることですが、その火の原因は「金剛」の場合魚雷の命中により生じた火災ですね。 ただし、直接か間接かは不明です。

    艦船ファン

  4. >3
    どうも有難う御座いました。
    次に、追加ですが、徹甲弾は非装甲部に命中した場合には、爆発せず、弾径の数倍の孔をあけて飛去るのが原則です(ジェットランド海戦後の調査、確か世界の艦船の福井氏の記事)。
    UK

  5. >1.
    >4.
    海戦名“Jutland”の読みが「ジ ェ ットランド」となることは有り得ないと思いますけど
    英語読みなら「ジャットランド」仏語読みなら「ジュートランド」ではないでしょうか
    駄レス国務長官

  6. 金剛被雷から沈没まで2時間以上経過しており、魚雷命中時の爆発と沈没時の大爆発はまず無関係です。
    また、魚雷命中による火災発生は特に報告されていません。
    (沈没現場の火災は搭載の零式三座水偵が爆発により海上で炎上したことが原因です)

    他の可能性としては、魚雷の1本が6・8番罐室付近に命中していることから、海水が依然高温状態を保っていた(被雷後も沈没寸前まで航行を続けていた為)他の罐室に流入しての水蒸気爆発が考えられます。
    加賀谷康介

  7. >6.
    それも一つの推測としてはありですね。 それだけかどうかはわかりませんが。

    艦船ファン

  8. 水蒸気爆発であればシーライオン艦長の目撃証言のような大火炎は発生しないと思いますけど
    また日露戦争時の円缶と違い保有水量の小さい水管缶ではたとえ破裂しても威力は限定されます
    むしろ大傾斜ないし転覆時に装薬が移動して延焼部に触れた可能性のほうが高いのではないでしょうか
    駄レス国務長官


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