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第2次対戦中にドイツに提供された自動懸吊装置はUボートの何型に搭載されたのでしょうか?日本ではドイツが待ち望んでいた装置と絶賛されていますが、搭載されたことを示す資料が見当たりません。 ご存知の方がいましたらご教授願います。 眼科の敵 |
- 第2次対戦→第2次大戦です。修正いたします。
眼科の敵
- 1) TYPE XXI には「 h) Installation of piping for automatic depth control and hovering gear.」とありますが、それが実戦化したのかや、日本由来の技術かどうかは、言及されていません。U-boat Archive-Design Studies
2) TYPE XXIIIにも、自動懸吊装置が装備されていたとの記載がありますが、やはり日本の技術との関係についての言及は見当たりませんでした。
3)それらU-Boatの、戦後の米ソによるコピーには、実用化されたautomatic depth controlが装備活用されていたようです。それと日本由来の技術との関係については、ノーマン・ポルマー氏やフリードマン氏の著書(多分持っている)で、確認してみます。
若旦那
- U-boat netのBBSで、XXIが戦後の米海軍潜水艦に、どのような影響を与えていたのかとの話題がありました。
USS Cusk SS-348のDKC(Depth Keeping Control)は使い物にならなかったが、USS Barbel SS-580のADC(Automatic Depth Control)はグレートだったとのこと。
また、最終的にXXIに使用された自動懸吊装置は、航空機の自動操縦装置から派生した装置だったそうです。
つまり、ドイツのType XXIで使用された自動深度保持装置は、友永英夫大佐が開発した停止中でも使用できる、自動的に注排水して深度を調節するものとは、全く違う原理だったようです。
すべての潜水艦には、縦軸深度で、横軸速度のエンベロープが定めてあり、完全停止するよりも、低速で無音航行する方が、遥かに安全だったからではないでしょうか?
若旦那
- 若旦那様ありがとうございました。大変、勉強になりました。ありがとうございます。しかし、航空機の自動操縦装置からの派生とは驚きです。発想の柔軟さに驚きます。
>完全停止するよりも、低速で無音航行する方が、遥かに安全だったからではないでしょうか?
同感です。
ご回答、ありがとうございました。
眼科の敵