戦艦｢大和｣では、非装甲部の外板の厚みは14mm〜25mmです(一部22mm+25mmなどで重ね張り)。
商船ではありませんがご参考まで。
Ranchan

鋳物では割れますから、圧延鋼板ですね。

鋼のインゴットを加熱し、繰り返しロールに通してだんだん薄くします。
途中で止めれば厚板となります。
それを溶接でハギ合わせて船体を組み上げます。
kazz

装甲材ではなく船殻材についての質問なんですよね。
大和の例をRanchanさんが回答されてますが水上船舶は大型船ほど厚板が必要になりますので駆逐艦のばあい薄いところで10mm以下です。

部分ごとの厚みは、最も厚い場所で船底中央の竜骨、強度甲板端部と舷側上部の強度甲板に接続する部分。強度甲板中央部はやや薄くて、舷側水中部と船底左右端部は最も薄くてよい。

軍艦は高張力鋼が多用されますが、商船は安い軟鋼が使われることが多く、強度が低い分厚みがもっと必要です。厚みだけなら御質問のとおりで正しいんじゃないでしょうか。

装甲以外で厚板を使う軍艦といえば現代の潜水艦の耐圧殻などで100mmぐらいの高張力鋼板になると思いますが、軍用だから厚いというわけでなく、民間用船舶でも構造物でも必要があればもっと厚い鋼材を使うはずです。
超音速

質問は一般商船の船殻の板厚でしょ
例として６万重量トン級の貨物船３タイプ（特記以外は軟鋼）
1.ばら積船
　甲板23�o高張力鋼、外板15.5�o、二重底上側19.5�o、同下側18�o
2.タンカー
　甲板18�o高張力鋼、外板19�o、縦通隔壁16�o、二重底下側17.5�o高張力鋼
3.コンテナー船
　甲板35�o高張力鋼、外板17�o、内板12.5〜14�o、二重底上側16�o、同下側17�o
以上「応用機械工学」1982.1全冊特集「船舶技術のすべて」に拠る

質問者様
30〜80�oってのはやや厚杉と思われますがどういったフネでしょうか
駄レス国務長官

http://www.jfe-steel.co.jp/research/giho/002/pdf/002-05.pdf

JFEスチール(元川崎製鉄と日本鋼管 )が2003年に発行した技報だと
8000TEUクラス(約9万トン台)の大型コンテナ船に最大板厚65mm以上の鋼板が用いられ始めている
と書かれてますね。どの箇所に使用されてるか不明ですが。
jas1

↑訂正
色々調べましたが一般商船の外板は20mm前後との記述が多いです。
最大板厚65mm以上の鋼板は恐らく内部のバルクヘッド部だと思われます。
jas1

>5-6.
コンテナー船だと最大板厚は隔壁でなくて幅の狭い上甲板（左右両側の縁の部分）になるんじゃないでしようか
駄レス国務長官

>8　ハイ、ビンゴです。
日本船舶工学会の資料を読むと、極厚高張力鋼の使用はデッキとコーミング（ハッチコーミング）となっていますね。

伸

↑訂正
　アンカーの>8は>7です。

伸

http://www.jfe-steel.co.jp/products/atuita/youto01.html

ここには80mmと書かれています。
超音速

実際の船では、大きさによって大分違いがあると思いますが、2000トン級のタンカーで、舷側外板1/2インチ、甲板部も同じ、（材質は判りません。）、上部構造（船室、船橋等）は3/8インチ鋼板が普通ですね。1960年代に日本で建造された船です。それ以上の厚さの鋼板を使う部分は、キールや船首材、船尾材など限られた部分です。
同じ2000トン級でも巻き網漁船の場合は、下部船体は1/2インチですが、上部船体は3/8インチの場合が多々あります。
一応、全部の部分に穴を開けた事がありますから、実測値と思っていただいて構いません。
7万トン級タンカーでは、外板1インチでした。少なくとも舷側外板は穴を開けた限りでは高張力鋼では無いと思います。（あるいはグレードが低いか？）

多分、ロンジフレームの構造などによっても違いがでると思います。ちなみに、漁船ですが3/8外板部は相当に酷い痩せ馬になりますね。
elebras