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WW2前後の潜水艦搭載砲についての質問です。 当時の殆どの潜水艦が各種口径の砲を剥き出しで積んでいます。 しかし潜水艦の性質上、これらの砲は常に海水を浴びるか完全に浸かるかしているわけで、 普通に考えるとすぐに真っ赤に錆びて使い物にならなくなる気がします。 基本放置で錆びて使えなくなったらすぐ交換、もしくは特殊なメッキで錆を完全に防いでいたのかな、 などと考えてはみましたがよく分かりません。 実際のところ錆び対策のようなものはあったのでしょうか。 たろう |
- 砲口はしっかりしたネジ式の栓で密封します。
閉鎖器は発砲用とは別の水密用のパッキンを使用する事もあったらしいです。
他は特に何もしていません。
潜水艦に限らず中小の艦は普通に潮をかぶりますし、潜水艦もほとんど浮上航行ですからメンテすることは可能です。
普段はグリスまみれにされているのでしょう。
わんける
- わんける様ありがとうございます。
なるほど、砲口や閉鎖機をしっかりと密閉していましたか。
さらにグリス漬けにすれば錆びやすい内部の重要部分は守られそうですね。
まあ外部の多少の錆びは許容してたのかもしれません。
思い出したんですが、Uボートなどは20mmや37mmの機関砲を積んでました。
これなどはかなり機関部が精密ですが、ちゃんと問題なく守られてたんでしょうね。
実際に運用してたわけですし。
たろう
- 日本潜水艦の場合ですが、こまめに備砲の整備を実施しなかった場合、
使おうと思ったら弾丸が出なかった、という例が戦前・戦時中に
数多く報告されています。
これからみて、潜水艦用備砲を常に可動状態に置くのであれば、
日頃の整備を欠かさない事が重要なのでしょう。
大塚好古
- 大塚様ありがとうございます。
兵器の整備には熱心(?)なイメージのある日本海軍の潜水艦の備砲でさえトラブル多数とは・・・
潜水艦の備砲にされることは砲にとってはこれ以上ないほど過酷な環境ですから、水上艦とは異なり
整備の頻度にも限度がありますし故障はある意味当然、とも言えましょうか。
特に戦争末期には日独ともに制空権・制海権が奪われ備砲の整備のためだけに浮上なんて
おいそれとは出来なかったでしょうし、性能の維持は非常に困難だったでしょうね。
たろう
- >たろうさん
ご存じかとは思いますが、“銹びる”というのは、ず〜っと海水に浸かりっぱなしよりも、浸かったり空気に触れたりの頻繁な繰り返しの方が激しいんですよ。 ですから、水上艦でも砲塔砲や砲廓砲でない砲の場合はある意味潜水艦より大変な場合があります。
艦船ファン
- 便乗で申し訳ありませんが、電蝕の問題にはどのような対処がなされているのでしょうか。
志郎
- >6.
これは武器では、ということですよね。
ご存じのとおり電蝕というのは異種金属が海水中に存在する場合の問題です。 ですから海面下にあっても海水に浸からない異種金属どうしの接触面のようなところでは発生しません。
したがって、例え電蝕が発生する部分(部品)があったとしてもそれは作動・機能そのものにはほとんど影響しない“面”になります。 そしてその様な面はほとんどの場合塗装されていますので、基本的にはそれで押さえることができます。
それでもし点蝕が発生して溝蝕に進み強度などに影響が出るまでに至れば、その時点で部品交換します。
以上のことから潜水艦の砲熕武器に関しては電蝕はあまり問題にならないと言えます。
艦船ファン
- ご回答ありがとうございます。
水上艦では小口径砲の部品にしばしば、磨き上げられた真鍮のものを見るので気になったのですが、塗装で対処できたのですね。必要に応じて木や鉄で作ったりしたのかと思ったので。
志郎
- >5.
Uボートの備砲は、シュノーケルを装備していた時期には、撤去されています。
艦外魚雷格納筒も同時撤去です。
グリスまみれという話は聞かないですね。
砲使用時に手元が狂いそうだし、潜航中に油が浮いて位置を知られる虞も少しは有るかも知れません。
20mm機関砲についてはU123で撃針の固着と砲身の爆発事故が発生して瀕死の重傷者が出た話が、ノンフィクション小説「ドラムビート」で紹介されています。
しゃるほ
- 間違えました。>4.です。
しゃるほ