292  故・坂井三郎氏の著書(書名失念)の中に、空母における離着艦訓練の回想があります。その中に、ワイヤーをミスした航空機に対応して、母艦側が加速して無事に着艦させた。との記述があったと思います。 空母の質量がそう易々と加減速できるとは思ってはいませんが、ではその時、空母艦上では「どんな事が起こり、それを坂井氏は母艦の加速と感じた」のでしょうか? ルールに反し明解な答えは出ないかとも思えます。しかし私の知らない事象の可能性などを聞かせて頂けたら幸いです。
一見様お断り

  1. 複葉機時代の日本空母は着艦制動装置が試行錯誤の状態だったこともあり、制動装置を使用しない着艦が日常的に行われていました。
    日本ではありませんが、大戦中にも制動装置無しの着艦が行われた記録があり、合成風速が十分に得られれば九六艦戦や零戦クラスでも制動装置無しの着艦はできたことでしょう。
    着艦制動装置を掴みそこなった機を受け止める着艦制止装置を使わない状況で、オーバーランした機が停止できたので「空母が加速した」といった印象を与えたのかもしれませんね。
    BUN

  2.  ご返答ありがとうございます。空母の急加速と誤認させるような現象は、いったいどんな事だろうかとずっと考えておりましたが、制動索なしでの着艦が可能という視点はまったくの盲点でした。ちょっと目から鱗の気分です。
     そういえば60年代にフォレスタルだったかな?C−130を着艦させたりもしていますね。坂井氏が目撃したのは、実は意外と簡単なことだったのかもしれませんね。
    質問者 一見様お断り

  3. 自然風は風速が一定不変ではなく脈動するものですから、空母の速力が一定でも合成風速は増減するので、その瞬間にタマタマ一時的に風が強まったというハナシではないでしょうか
    駄レス国務長官

  4.  イエッサー!駄レス国務長官閣下。ご返答ありがとうございます。実は私も当初はその様に考えておりました。しかし後年こう思うようになったのです。
     正面から突風を受けた機体は対地速度(この場合は対艦ですが)こそ減少しますが、対気速度は上がり、機体はやや上昇するのではなかろうか?操縦士は速度計の示す加速を抑えようと更に操縦桿を引き、速度を殺しながら接地を試みるのではないか?増加した相対風と機体姿勢が釣り合うまでのわずかの時間ですが、その「浮き上がり」を坂井氏が見落としたとか、気づかなかったのが不自然に思えてならなくなり、このスレを立てた次第なのです。
     人は異常事態などに気づくと、やはり目で追い続け意識を集中させてしまうのではないでしょうか?だから「気づかなかった」は不自然におもえるのです。
     もっとも本当に気づかなかったのかもしれないし、実は彼の書が「又聞きを記述した」可能性もあるかもしれません。しかし坂井氏の体験談であるという前提、そして上記の空力的な私の認識とを照らした時、「航空機側に撹乱はなかった。」母艦側が本当に加速したのかなぁ〜?と不思議に思え、艦船関係に来たのでした。
    質問者 一見様お断り


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