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米戦艦の特徴である籠マストですが、 檣頭への昇降はどのように行っていたのでしょうか? 三脚檣の場合、主柱が中空になっていて、梯子や後期ではエレベーターが装着されている ことは、各種の文献や図表で知りました。 しかし籠マストでは、私の見た範囲では、それらしい梯子や昇降機は見当たりません。 以前お世話になった「三脚檣」のサイトに暴風で倒壊した戦艦ミシガンの籠マストの 近接写真が掲載されていますが、それにも手掛け、足掛けらしいものも写っていません。 三脚檣写真帖 (8) http://www.geocities.jp/ironclad_tripod/Photoalbum/album08.htm また「篭マスト」で検索して出てきた下記のサイトの問答では、 textlib @ ウィキ マスト構造と軍艦の設計思想 http://www26.atwiki.jp/textlib/pages/125.html >内部にゆるい螺旋階段がありまして(2010/01/15) とあります。 しかしこれは、以前紹介の鉄人68号師のサイトで解説されている 艨艟を訪ねて「梯子と階段」 http://www5f.biglobe.ne.jp/~Tan-Lee/modo/gijutu/hasigo.html >艦艇に設けられている昇降装置は殆どが梯子であり、階段は設けられていない。 の原則に反しますし、一刻を争う戦時に悠長に螺旋階段を登っていくとも思えず、 私は懐疑的です。 皆様、ご教授いただければ幸甚です。 11.5.03.20:50記 NG151/20 |
- 三脚檣の志郎です。
ご紹介いただきました写真帖の、崩壊したミシガンの籠マストの写真ですが、写真右下の部分にごく軽構造のハシゴが見られます。ここに掲載してはいませんが、籠マストの他の写真では、ハシゴが設けられているのがわかります。
志郎
- 籠マストは中に床が網構造になった踊り場が数ヵ所ありまして、その間を急傾斜の真っ直ぐな梯子で、全体としてジグザグにつないでました
「丸」に隔月連載の弩級艦クロニクル16回(通巻752号・2008年12月号)を美代
駄レス国務長官
- 志郎様、ダレス閣下
早速のご回答ありがとうございます。
>1.
>写真右下の部分にごく軽構造のハシゴが見られます。
う〜ん、拙モニターの解像度では判りにくいのですが…(そろそろ買い換えよう)。
画像をマイピクチャに保存して拡大してみると、確かにビンのフタ状の檣頭から手掛けの横棒が並んだハシゴがありました。ハシゴと他の構造材の鉄棒の太さがほぼ同じなので、原寸写真では気がつきませんでした。
>2.
>籠マストは中に床が網構造になった踊り場が数ヵ所ありまして
三脚檣の途中に床板を付けて多段化するのと同じですね。転落時の負傷も軽減できますし…。
NG151/20
- http://www.history.navy.mil/photos/images/n0-00-00/n030122.jpg
1909年、BB-9ウィスコンシンのこんな写真もありますけどハシゴは見えるが網構造の踊り場の確認がきびしいか。
jas1
- jas1様
鮮明な写真ありがとうございます。
くだらない質問でどうしようかとも思ってもいたのですが、聞いてみて良かったです。
改めて皆様に御礼申し上げます。
NG151/20