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戦艦大和の計画案について質問です。 A140F5案から最終案(ジーゼル混用からオールダービンに変更)の間で13万5千馬力から15万馬力に増えています。13万5千馬力なら金剛型の機関を積んで浮いた機関重量分で重油搭載をおこなえばより小さい艦型で作れたと思うのですが、何か事情があったのでしょうか? (例えば、ダービン用の機械が完成していたとか) 素人の後知恵かもしれませんが、A140B1案6万tで超甲巡用の機関を積めば15万馬力で30ノット近くでたのではと。 かわち |
- にちゃんでも12缶を8缶にすればとか言われてますケド、金剛型(鈴谷型)にせよ翔鶴型にせよ、主缶の外形が大きいため、横4列に配置すると大和型の船体に収まりませんから、一回り小さいのを12基載せたワケです
なので金剛型や翔鶴型の機関(主機・主缶)をそのまま流用ってハナシは成立しません
あと○三計画の大和型の計画時点で○五計画の超甲巡(機関は多分翔鶴型と同様)など存在しません
まず時系列をしっかり頭に入れることが必要でしょう
ついでに「ダービン」でなく「タービン」ね
駄レス国務長官
- 質問にご回答いただき、ありがとうございました。
主缶の外形が大きいんですね。ちゃんと調べればよかったんですが気がつきませんでした。すみません。
超甲巡用の機関は多分翔鶴型の改善案だと思っていてのでそのまま書いてしまいました。14万4千馬力では効果が薄いと考えた次第です。
「タービン」等今後気をつけます。
かわち
- あとA140-Bシリーズは水線長247m、水線幅40.4m、比6.11と肥えた船型で、A140-F6の256m、38.9m、6.58に比べて高速発揮に不利なことも考慮する必要が有ります
駄レス国務長官
- たびたび、ありがとうございます。
船型も不利だったんですね。勉強になります。
あと一つだけ質問させてください。
燃料搭載量過大事件にまつわる話なのですが、
もし、事件がなくA140F6案が決定の場合は排水量の減少と馬力UPによる1ノット速力向上が見込めたと思いますが、ご意見お聞かせください。
かわち
- A140-F6の燃料搭載量は満載で6,300トンでしたケド、公試の結果、予測以上に低燃費と判明したため、重量超過(主として船殻と防御による)対策として燃料搭載量を縮減したモノで、実艦が当初計画よか過大であったワケではありません
なおこの際、艦尾トリム(後ろが沈みがち)修正のため、なるたけ前部重油庫を常用し、後部重油庫は空所を多くして、艦首浸水時に重油を後部へ移動して艦首沈下を軽減できるようにしています
以上「海軍造船技術概要」に拠る(要約)
駄レス国務長官
- せっかく回答いただいているのごめんなさい、F6は最終案でしたね。
聞きたかったのはA−140−F5の間違いでした。お恥ずかしいです。
聞きたかったのは歴史群像Vol20 大和型戦艦2のコラム1が出典です。福田啓二中将の思い描いたF5案の4000t軽い排水量でオールタービン15万馬力で走る大和はどんなだったんだろうと考えてまして。
「海軍造船技術概要」ですか。図書館に行って探してみます。
かわち
- 実艦とA140-F5の水線長の差3m(1%)を無視し、軸馬力同一の場合の速力は排水量の2/3乗に比例とすると、69,100トン→65,200トンで約4%(1ノット強)の速力向上が見込めると考えられます
なお実艦の10/10状態での推進効率約50%は戦艦としてすこぶる良好な数値です
駄レス国務長官
- ↑ 間違えました
速力は立方根を採らないとですから約1.5%(約0.4ノット)の速力向上です
駄レス国務長官
- たびたび回答ありがとうございます。
1.5%の速力向上ですか!
「武蔵」の公試運転成績を基準にすると10/10状態で27.9ノット、過負荷全力なら28.5ノットになりますね。
一度自分でも計算してみようと思います。
ほんとに、ありがとうございました。
かわち
- 最初の質問における質問者の本来の意図(疑問点)は、「主機をディーゼルからタービンに変更したら、何故馬力が増加したのか」では無いでしょうか。
同じく、後の質問に対する本来の意図は、「大和は325℃、25気圧のタービン、ボイラを採用したが、当時の帝国海軍の標準である350℃、30気圧を何故採用しなかったか。」では無いでしょうか(数値は、記憶モード)。
若し、そうであれば、最初の質問への回答は、「必要な燃料が増加する等(小生は、詳しいことは知りませんが、砲塔動力にもボイラは必要であり、ともかく排水量が増加すると思います)して船型が大きくなるから」も一つに挙げられると思います。
後の質問に対する回答は、確か1987〜1988年ごろの世界の艦船で、旧海軍造船官の牧野茂氏が論じられていらっしゃいます(数値は、記憶モード)。その他、「メンテによる稼働率の低下を極力防止したかった」も挙げられると思います。
UK
- 質問者様は納得してお帰りになりましたケド
駄レス国務長官