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日本海海戦についての本を読んでいたときに気になったことです。 バルチック艦隊には、戦艦と病院船で同名の「アリョール(Орёл)」という船があるのですが、別々の所から集めたならまだしも、同じ所でなぜ同じ名前を別の船につけたのでしょうか? (「同名の軍艦が同じ軍に複数存在」というのは幾つも例がありますが、同時期に2隻あるってのはあまり見かけないような…) ホーク |
- 同じ所でなぜ同じ名前を別の船につけたのでしょうか?
では無く
別々の場所で命名された船が寄せ集めの艦隊編成で同じ場所に集められたと言う事です。
テンペスト
- 一方ははじめから軍艦、他方は戦時に徴用された商船です。同じ国の軍艦と商船で名前が重なるケースはしばしば見られます。
カンタニャック
- あ、なるほど。
自分てっきり両者ともバルト海から来たので、多少配置が違っても同じ管轄の所にいたんだと思っていました。徴用船だったのか・・・
余談ですけれど、両者の書類上の表記などはやはり艦種で区別していたのですか?
ホーク
- 艦種というか所属自体が異なります。
病院船アリヨールは、元々はロシア義勇艦隊会社所有のオデッサを定繋地とする貨客船です。
日露開戦により、ロシア赤十字社が同船を病院船として使用する為に借り受けています。
そして、フランスのツーロンで病院船として再艤装を行い、アフリカのタンジールでロシア第二太平洋艦隊と合流しています。
拿捕した日本海軍の資料を見ると『露国赤十字社病院船「アリヨル」』となっていますから、帝政ロシア海軍艦籍とは別物と言えるでしょう。
伸