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以下URLに http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/writing/senkanyamato.htm 大和の砲弾は「初速780m/minで打ち出され、毎秒60回転」とあります。 砲弾の測定も弾丸の測定と同様の方法で測定したと思うのですが、第二次大戦の頃も過去ログにあった「ブーランジェ弾速器」で計測したのでしょうか? http://www.warbirds.jp/ansq/4/D2000433.html その測定方法は「距離を置いて設置した2つの刃&電磁石付き銅線を銃弾で切断して落下させ、それぞれの落下跡の距離と落下時間から弾速を割り出す」という方法のようなのですが、このようなやり方で正確に「初速780m/min」が計測できるものなのでしょうか? それとも、「光センサーを通過させる方法」というのが第二次大戦の頃には誕生していたのでしょうか? それから「毎秒60回転」という数値は如何にして計測したのでしょうか? NEC |
- >初速780m/minで打ち出され、
780m/secでそ
>第二次大戦の頃には誕生していたのでしょうか?
ドーナツ形の電磁コイルを砲口の近くと一定間隔離したところの2ヶ所に置き、砲弾が通過したときのパルス状の電圧変化の時間差をオシロスコープで観測して初速を算出します
>「毎秒60回転」という数値は如何にして計測したのでしょうか?
45口径46cm砲のライフルは28口径(=12.88m)について1回転ですから780m/sec÷12.88m=60.559rev/sec、丸めて毎秒60回転となります
駄レス国務長官
- ドーナツ形の電磁コイルに通過させてオシロスコープで計測するハイテク測定装置が当時にあったのですね。 驚きました。
大和の主砲は28口径(=12.88m)で1回転のライフルなので、初速をそれで割ればよいのですね。
駄レス国務長官さん 毎度の回答をいただきありがとうございます。
NEC
- 日本海軍の場合、電流を通した電線を網状にして間隔を開けて2面設置して
そこに砲弾を貫通させて電流が途切れた瞬間をオシロスコープで測定する
と言った手法も採られていたらしいです。
ただしソースが見つかりませんです。
jas1
- 網状の電線に砲弾を通過させる形式もあるのですね。
参考にいたします。
jas1さん 回答いただきありがとうございます。
NEC
- 横から失礼を。
>このようなやり方で正確に「初速780m/min」が計測できる
充分実用に耐える精度で計測できます。 旧海軍の亀ヶ首射場では最後までこの方式が一般的でした。 ただし“初速780m/s”を測る訳ではありませんで、ある距離間の弾速を測って、その時のその特定条件下での現実初速に換算し直すのです。
>1.
この方式は、理化学研究所池辺常刀博士の考案になるものですね。 ただし、「オシロスコープ」ではなくてフィルム印画方式の「オシログラフ」です。 また、これがどの程度用いられたのかは不明です。 最後まで「Boulanger」方式は使用されていましたので。
>3.
たぶん深田正雄氏の『軍艦メカ開発物語』ではないでしょうか?
ただし、この方式は初速測定ではなく、水中弾道の計測に用いられたものです。 また、「線的」は“網状”ではなく、エナメル線は縦又は横のみで、これを横又は縦のかがり糸で保持します。 まあ、かがり糸も含めれば“網状”ですが。
艦船ファン
- 艦船ファンさん 回答いただきありがとうございます
過去ログに「2つの刃&電磁石付き銅線を銃弾で切断して落下させ、それぞれの落下跡の距離と落下時間から弾速を割り出す」との説明がありますが、実はこの「落下時間」というのがよく分からなかったもので。
何故、落下時間を正確に測定できるのか不思議に思い「このようなやり方で正確に〜」と書き込んだのです。
NEC
- >6. NECさん
時間計測には色々な方法があります。 「Boulanger」方式でも刃はそれぞれの線的の場所になくても良いわけで、例えば高速回転する記録紙上に落下させる方法でもよいわけです。 重要なのは線的の間隔なわけで、通常は秒単位の初速値の1割以上とされていました。 これが同方式の欠点と言えば欠点になります。(加えて、当然ながら1回毎に線的を張り替える必要があります。)
亀ヶ首射場でも各種時間計測器があることになっていますが、具体的に初速測定でどの時にどの方法が用いられたのかまでは、残念ながら判りません。
艦船ファン
- 「高速回転する記録紙上に落下させ時間計測」 〜
何となくイメージが浮かんできますね。
他にも時間計測器があるのですね。
艦船ファンさん 回答いただきありがとうございます。
NEC
- >8. NECさん
史料が出てきましたので遅ればせながら。
亀ヶ首射場に於ける「Boulanger」方式の初速測定での時間計測方法ですが、海軍技師であった大谷豊吉氏の手になる「旧軍艦大和砲熕兵装」という戦後史料の中でその一つが図入りで詳述されています。 簡単に言うと、落下するアルミ製記録桿に台に固定された刃で2つの線的が切れた瞬間ごとキズを付け、その間隔を測るものです。 この刃でキズを付けるのに使うのが電磁石で吊り下げられた錘です。 まあ、基本的な考え方は先の記録紙と同じようなものですね。
なおご参考までに、同史料は黛氏の著書などでも引用されるなど割と知られたもので、防研図書館にもあるはずですので、もしご興味があればご参照下さい。
艦船ファン
- 艦船ファンさん、重ねての回答をいただきありがとうございます。 防衛研究所図書館は利用したことがありません。 機会があったら一度利用してみたいと思います。
NEC