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海軍のアツタ発動機について、DB600のライセンス生産である一一型の略符号が「AE2」でDB601のライセンス生産である二一型の略符号が「AE1」なのは何故なのでしょうか? 素人考えでは先に生産された一一型の方がAE1になりそうなものだと思うのですが... 豆 |
- https://en.wikipedia.org/wiki/Aichi_Atsuta
英ウイキですと、DB600 は
<このエンジンは「AE1A」とコード化されており、A = Aichi Tokei Denki KK、E = Liquid-cooled、1 = Aichiの最初の水冷エンジンモデル、A =そのエンジンモデルの最初のバージョン>
<1939年までに、11台のより高度なモデルのDB601Aエンジンが輸入されました。愛一の製造権が更新され、このモデルを構築するために川崎に付与されました。新しいエンジンは、実験指定としてAE1Pを受け取りました。>
(愛一)は(Aichi)の機械翻訳で(愛知)ですね。
(AE2)についての記載は有りませんでした。
百九
- 百九さん、ありがとうございます。
ですが、それは恐らく間違いではないでしょうか?
あと一応略符号の「愛知」「液冷」「n番目」「型式」の意味は理解しているつもりです。
また、AE1Pはアツタ三二型の略符号で、十三試作ホ号発動機であるアツタ二一型(DB601Aのライセンス生産)はAE1Aだと思うのですが。
豆
- 1.は間違いだらけなので置いておくとして、
アツタ二一型の兵器採用は昭和17年7月で、この時点で、そしてその後もアツタ一一型は実験機扱いで兵器に採用されていません。十三試艦爆は一号機のみがDB600Gを装備していますが、すでに試作中の段階で二号機以降のDB601A換装が決まっています。
略符号の数字が逆転しているのはDB601Aのライセンス購入直後に第二次世界大戦が勃発し、ドイツからの発動機と技術情報の入手が困難になると予想されたため、DB601Aの量産に支障が出ることが予想され、新規のDB601A装備計画(十四試局戦の原案)を見直すと共に、以前から製造ライセンスを獲得していたDB600Gに対してその代替品としてAE2Aの略符号を付けたのではないかと考えています。
制式名称は昭和17年7月に発動機の発達順で付与され、略符号はそれ以前にDB601Aに対してAE1が与えられていた事情があるため、制式採用よりも前の時期、おそらく昭和15年度中にAE2の略符号が与えられているらしい、ということです。
BUN
- BUNさん、ありがとうございます。
ということは、もし二一型の量産が不可能となれば、彗星の発動機はアツタ一一型で行われる予定であったということでしょうか。
豆
- そうです。
そして十三試艦爆の一号機はDB600G装備です。
模型で発売されている彗星とは機首の形状などがかなり異なります。
そして空技廠製の5号機までの試作機も模型と同じ機首ではないのです。
BUN
- ありがとうございました。
当初の略符号の逆転の所から膨らんで機体のことまで丁寧な解説本当に助かりました。
豆