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日本海軍は96艦戦,零戦と艦上戦闘機の複座練習機を開発しています。なぜ日本海軍はこの複座練習機型を使用したのでしょうか? 他と比べるとかなり大規模だと思うのです 気まぐれジョージ |
- 全金属製機の時代を迎えて旧式化した練習機に代わる新しい練習機体系として
初歩練習機(複葉のユングマンライセンス)→中間練習機(単葉のテキサン模倣)→練習用実用機(各機種改造)
という新しい体系が生まれ、高性能化する実用機と中間練習機との性能的ギャップを解消するためにそのときの実用機を改造した練習機が計画されます。
操縦者を効率的かつ安全に養成するための練習機体系がしっかりと考えられていために二式練戦や零式練戦が多数造られたのです。
その最初の世代となったのが十四試初練、十四試中練、十五試練戦でしたが
十五試練戦のみ、当初の零戦からの改造が戦時量産の都合で間に合わず、
当初九六戦の改造で補われたために九六戦と零戦に複座型、二式練戦、零式練戦が生まれます。
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- 十四試、十五試という年度からわかるように、こうした計画は対米戦の現実に出会うより以前のものであり、日本海軍が大規模に空軍化への転換を図ろうとしていた時期に当たります。
十四試局戦、十五試陸爆、十五試水戦などによる基地航空部隊の大増勢(陸戦14隊336機、戦兼爆10隊240機、水戦12隊288機など)を行うためには、搭乗員の大量養成も必要であり、練習航空隊として陸練10隊240機、水練9.5隊228機、機作練21.5隊516機といった新規造勢が計画されます。
当然、練習用機材も大規模に必要になったわけです。
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