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いつもお世話になっております。 あまり航空機のことは存じておりませんので「世界の傑作機#198、SBDドーントレス」を読んでおりましたところ、急降下爆撃の際には乗員は鼻にエフェドリンをスプレーしてと書いてありました。 なぜに覚醒剤まがいのものをと思って調べたところ、充血除去薬として使用するようで、急激な気圧変化に耐えるためのものと納得したわけですが、同様のことは他国、特に日本でも行っていたのでしょうか? 原料である麻黄は葛根湯にも含まれる生薬ですし、天然エフェドリンを発見したのは日本人ですから、使おうと思えば可能だったとは思うのですが。 hush |
- 1.急降下爆撃機の際に鼻にエフェドリンをスプレーすることが我国でなされていたか否かは知りませんが、多くの国で戦場の兵士の緊張感の維持や恐怖の緩和等のためにヒロポンやエフェドリンが用いられていたのは事実です。わが国では、神風特別攻隊員への出撃前の注射、B29迎撃用の飛行士の睡眠の管理等に使われていました。
なお、エフェドリンのスプレー鼻へのスプレーの目的が、充血除去か否かは私には疑問に思われます。
2.インターネットでは、例えば「ヒロポン、特別攻撃隊」等で検索すれば種々記されています。
UK
- >1
御返答ありがとうございます。
ただ、「気圧の変化で鼓膜が破裂するのを防ぐため」とありますので、その目的ではないでしょう。
私の知りたいのは、たとえば旧日本海軍でも急降下爆撃を行っていますが、その際、急激な気圧の変化に対して、どのような対応策を取っていたかです。それが薬物を使ったものでもいいし、メカニカルな方法であってもよいのですが、急降下爆撃の手順の中でどうしていたかを知りたいのです。
hush
- 「急降下爆撃 操縦士の鼓膜の保護」でヤフーを検索すると、防衛医科大の立花正一氏と藤田真敬の「航空の歴史航空医学の発展」という記事があります。これによると、鼓膜の保護のための医薬品の使用については記されていません。
UK
- >2
ありがとうございます。
同記事に「弾性のある帯で自分の下肢や腹部を巻き付け、耐G性を向上させようとしたり、航空医学研究所で、加速度腹帯が考案されたことが記録されている」とありますので、強い重力加速度に起因する意識喪失や一時的な視力障碍には対応しようとしたようですね。しかし、仰るように鼓膜に対する部分は欠落していますので、呼吸法によって航空性中耳炎に対応していたということかなと思っています。
お付き合いいただきありがとうございました。
hush
- ノルマンディ上陸作戦に参加した英軍戦車乗員の回想には上陸以来4日間、ほとんど睡眠を取らずに戦い続けたが、支給された「薬(Pill)」のお蔭で何とかなった、というものがあります。
BUN
- >5
ご返答ありがとうございます。
素晴らしい薬ですね。
各国とも使いたがるのは当たり前だと思いました。
しかし、pillだったのですね。今は、meth、speedとか、drugとか言っていますが、イギリス軍だけに上品なのかなと思いました。
hush
- 確かに「世界の傑作機 SBDドーントレス」の41頁にその記述はありますよね
個人的にも何なんだろう?と思っていたのですが、当然4,000m前後(630hPa辺り)から
500m前後(950hPa辺り)へ60度前後(日本海軍)から70度前後(米軍)の角度で
降下していきますので当然急激な気圧変化を伴うわけです。
(数値は大まかで一般的な例ですので固定数値では無いです)
薬品に関する書籍は見つからなかったのですが旧い雑誌”丸”(号数失念)の
艦爆搭乗員の手記?に「攻撃時は興奮して気にはしてなかったが、そういえば
耳が痛い。○○少尉(階級は全くうろ覚えです)の言うとおり鼻をつまんで
クチから空気を吸い閉じて耳に圧を掛けたところ痛みは軽減した」的な文章が
あったと思います。現在探し中ですが参考にも何にもなってませんね・・・
すみません・・・
陸奥屋
- >6
ありがとうございます。とても参考になりました!
お書きになっている対処法は航空性中耳炎に対する一般的な対応法ですので、呼吸法と慣れ!と根性!!で対処していたというのがよく分かりました。
丸は、架蔵スペースの関係で購入しておりませんので、細かな号数等は必要ございません。
いや、本当にありがとうございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
hush