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第二次世界大戦時のフランス戦闘機ドボワチーヌD.520の機体下部にある起倒式アンテナの用途がわかりません。機体上部に無線アンテナは別にあるので、それ以外の目的だとは思うのですが…。 飛行時に展開し、離着陸時に収納するという、結構凝ったギミックを使ってまで何をしようとしたのでしょうか? 備後ピート |
- 上のは送信用アンテナ、腹側のは受信用アンテナです。
ワイヤーの空中線は張らず、アンテナマスト自体がアンテナですので、
それだけの長さが必要でした。
片
- 片様、間髪を入れず早々の解答ありがとうございます。
毎度おなじみ追っかけ質問です。ドボワチーヌ社はなぜ通常の「アンテナ柱+ワイヤー線展張」の方式をとらなかったのでしょうか?ひるがえってわが国ではアンテナ柱の空気抵抗を嫌ってこれを廃し、ワイヤー線を直接引き込んだり(ラバウル航空隊)してるくらいなのに、機構も複雑になり私にはデメリットばかりのように思えるのですが…?
備後ピート
- 本当の理由は存じませんが、
ポールアンテナはポールと垂直に360度の利得があります。
飛行機の機体に垂直にアンテナを立てると、水平方向360度に均等に良い利得を得られます。
アンテナ柱から機体に平行にアンテナ線を張ると送信電力は上や下に無駄に飛んでしまうし、機体の前後方向に向かって大きく利得が落ちます。
空力的にはともかく、無線機の側から見るとメリットが非常に大きいです。
わんける
- > 2
> アンテナ柱の空気抵抗を嫌ってこれを廃し、ワイヤー線を直接引き込んだり(ラバウル航空隊)してるくらい
これは、開戦当初の比島攻撃が航続力ギリギリとなるために、特令あってアンテナ柱も空中線も外したものです。その場合、無線機自体も取り外していたはずです。(同じことが、ガ島攻撃にも適用されているようです)
アンテナマストも空中線もどちらも抵抗源なのです。
無線を使うなら、いずれにしても抵抗源になるものの設置は避けられません。
片
- .1555に続きを投稿しました。
しかし、無線機のアンテナ・ワイヤーが空気抵抗になるから、無線機外すとは。エリコンこそ外せばよかったのに!
どうして空気抵抗を最小にする電波装備(の受信・送信体)の実装方法を研究しなかったのか、研究の結果が無線無しなのかと、思います。
にも@追伸。