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下記の図は Bf109K の昇降舵の操作系です。 https://www.digitalcombatsimulator.com/images/products/kurfurst/05.gif https://www.digitalcombatsimulator.com/en/products/planes/kurfurst/?PAGEN_1=2 B型のマニュアルから https://static.theaviationarchives.com/000/000/000/015/827/f3335e77a456df9230d6670b73ea54fd.jpg höhenruder verbindungswelle elevator connecting shaft エレベーター接続シャフト zwischenhebel intermediate lever 中間レバー Schwinghebel mit Massenausgleich Rocker arm with mass balance マスバランス付きロッカーアーム 昇降舵から下に向かう棒は(エレベーター接続シャフト) シャフトが接続するのは後部の(中間レバー) そこから上下のベルトで前部の(中間レバー)に繋がります。 この前部の(中間レバー)の下の方に連結したバーに繋がっているのが (マスバランス付きロッカーアーム)で、錘自体は(マスバランス)ですね。 ここでK型の図を見ていただきたいのですが、 (マスバランス付きロッカーアーム)は重力で左回りの力が働いています、 これは前部の(中間レバー)に左回りの力となり、当然後部の(中間レバー)も左回りの力が加わっている事に成ります、 それは(エレベーター接続シャフト)を押し上げる力となり、昇降舵に右回りの力となります。 昇降舵単体で考えると重力で右回りの力が働いていますので、マスバランスなら左回りの力を加えなければ成りません つまりこの錘は逆の力を加えていると思え、マスバランスで正しいのでしょうか、ご教示下さい。 ------------- そして上記の疑問から一つ思いついた事が有りまして、ボブウェイトについて調べて見ました。 K型の図を見ますと、(マスバランス付きロッカーアーム)の左回りの力を前へ辿っていくと 操縦桿を(左回り)前方へ倒す力になります、これはボブウェイトの働きに成ると思いますが そうだとしますと昇降舵のマスバランスが無い事に成ってしまいます、一体この錘(その役目)は何なのでしょうか。 参考にした所 P-51D Mustang Flight Manual https://steamcdn-a.akamaihd.net/steam/apps/223770/manuals/DCS_P-51D_Flight_Manual_EN.pdf?t=1587154103 AVIALOGS https://www.avialogs.com/text-versions/an-01-60je-1-pilot-s-handbook-for-models-p-51d-and-k-series-airplanes-text-version ボブウェイト等の話 https://www.sto.nato.int/publications/AGARD/AGARD-AG-332/AGARD-AG-332.pdf <以下錘(マスバランス)が判る図> 以下の図は Bf109B(C) となっていますが、プロペラとオイルタンクの位置から A型です。 http://www.airwar.ru/image/idop/fww2/bf109b/bf109b-3.gif http://www.airwar.ru/enc/fww2/bf109b.html E-1 の内部側面図。 https://www.valka.cz/attachments/1062/Bf_109E-1_rez_bok_web.jpg https://www.valka.cz/topic/view/17239 B型の内部図。 https://static.theaviationarchives.com/000/000/000/015/840/eaed2b4dc2e5f891bc6ade7e9d23e5b6.jpg 百九 |
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höhenruder verbindungswelle の
ö は o のウムラウトです。
百九
- K型の図
(マスバランス付きロッカーアーム)は重力で【図上では時計回り方向の力】が働くのではないでしょうか。
そして、(エレベーター接続シャフト)を【押し下げる】力となり、上げ舵になるよう働くのでは?
片
マスバランスはロッカーアームの支点より左側に有りますから、ロッカーアームは左回り(反時計回り)の力が掛かる事になります。
それで前後の中間レバーも左回りの力が掛かる事になりシャフトは押し上げられる事になり、昇降舵は右回り(下げ舵)に動きます。
もし昇降舵回転軸にゼロ戦のようにマスバランスが付けられていたら昇降舵には左回りの力が掛かる事に成ります。
つまりマスバランスだとしたら逆の動きではないかと思うのです。
百九
- 当該機種には詳しくありませんけど機構学の一般論としては対重は不釣合重量の至近に置くべきでこの場合は後ろ側の逆Y字アームに付けるべきなのをわざわざ離れたところにしかも位相差を持って置いたのは操縦特性上何か必要に迫られてのコトでしょう
図が正確だとすれば対重は機首やや下げ状態で効果ゼロ(鉛直線上に質量ベクトル)になりますから何かその辺が理由かと
駄レス国務長官
- Bf109のエレベーターは、ホーンバランスがあるので、別体のマスバランスは、無かったはずです。
ケンジ
- マスバランスとは動翼フラッターを回避するため、動翼本体の重心位置を回転軸(取付ヒンジ)より前に移動させる錘です
動翼に連結された操縦系統の途中に錘を付けても動翼本体の重心位置は変わりませんのでフラッター回避の機能は果たせないと思います
いっぽう、ボブウエイトは機体重心位置の後退による昇降舵の舵感悪化を改善する錘で操縦系統の途中に付けても機能を果たします
ガス欠
駄レス国務長官さん、ケンジさん、ガス欠さん、有難う御座います。
操縦桿から昇降舵まで一繋がりに成っていますので、
そのうえで操縦特性が良好に成るように取り付けられたと言う事なのでしょうね。
マスバランス(Massenausgleich)と言う名前がしっくりしませんでした。
ホーンバランスは空力だけでなく重量としても充分役にたっていたと言う事ですね。
マニュアルでの名前はマスバランスに成っていますが、実際の働きとしてはボブウェイトと考えて良さそうですね。
ロベルト・ルッサー氏はパイロット免許を持つそうで、そうした経験や知識から考案したと言う事なのでしょうね。
P51 の昇降舵の図(バランスウェイト)になっています。
http://legendsintheirowntime.com/LiTOT/Content/1944/P51_Av_4407_DA_elevator_p141_W.png
http://legendsintheirowntime.com/LiTOT/P51/P51_index.html
下記の6頁目に簡単なボブウェイトの図と説明があります。
http://acversailles.free.fr/documentation/08~Documentation_Generale_M_Suire/Conception/Stabilite/Stabilite_longitudinale/Airplane_stability_control_and_trim.pdf
百九