1502 二式三十粍固定機銃が少数生産されたっきりで終わってしまったのは何故でしょうか。
命中さえすれば重爆も屠れるだけの威力はありますが。
APIブローバックですのでMK108と近い仕様に思えますがこの扱いの差は?
げしゅたぽ

  1.  二式三十粍固定機銃を検索すると、Wikipediaですが「海軍の要求によって開発されたより高性能の五式三十粍機銃の生産が開始されつつあったことから、同月中に二式三十粍機銃は生産中止とな」ったという記述がありますが。もっとも、5式のほうは、敗戦までにものにならなかったようですので、では、なぜ2式の生産を行わなかったのかということでしょうか。
     
    hush

  2. http://www.warbirds.jp/truth/s_gun3.htm

    こちらもご参照ください。
    超音速

  3. 顰蹙を買うかもしれないのですが、試験もして結果は既に出ていて、明白に欠点や不良・及び改修の目処が立たない箇所があるわけでもないとすれば、一般に言われている理由がとても歯切れの言い方だと、思ってしまうのですが。
    出羽守みたいになってしまうのですがドイツ空軍はMK103があるからといってMK108をボツにしたりはしませんでしたよね。むしろMK108の方を積極的に活用して戦果を挙げた。
    げしゅたぽ

  4. げしゅたぽさん
    はじめまして。

    ドイツではこうだった。では日本ではなぜそうしなかったか、について。

    一言で言えば、ドイツはドイツ、日本は日本だからではないでしょうか。
    各国の持ちうる技術力・用兵思想・その他の要因から、機銃開発のベクトルや経緯は各国それぞれで異なっている、というのが>2のリンク先ページの主要なテーマではないかと思っています。

    一般に言われている理由が歯切れが悪い、との事ですが、“一般に言われている理由”だけが選定理由であるとも限りません。
    個人的には>2のリンク中にある、
    「九九式 20mm と開発・製造元が同じ二式を量産する為には、20mm のラインを割かねばならない」というのが気になります。

    どのメーカーに何を生産させるか、その為に何を縮小するか、どのラインを生かすかという問題は兵器生産では絶対に欠かせません。
    例えば、零戦に金星発動機を搭載する計画が立ち上がったり、結局栄発動機に戻ったりを繰り返したりしたのも、性能面の理由からではなく、ことごとく軍需上の理由からでした。
    (中島で誉を生産拡大するために栄を生産縮小するから今後零戦には金星を搭載させよう、いや雷電増産・零戦縮小で対処するからやっぱりやめる、みたいな)

    これはすなわち性能だけで兵器生産を語れないという一例と見ています。今回の機銃の件についても、同じ事がいえる可能性があるのでは。

    ・・・あくまで可能性です。この辺はやっぱり地道に調査するしかないのでしょう。
    みいつ

  5. http://www.warbirds.jp/truth/s_gun2.htm
    こちらもご覧になってはいかがでしょうか。超音速様がご紹介なさった「KANON in the AIR」のWWII欧州編です

    MK103は自重141sの超大型機関砲であることが分かるかと思います。本邦の機関砲で重量面で同クラスと言えるのはホ401(57o機関砲)です。このような大型機関砲は搭載する機体と搭載方法を選びます。一方、MK108は60sと小型軽量で、既存機の翼内にも搭載できます
    ドイツ空軍がMK108を使ったのは、MK103を積めない機体が多かったからであり、漫然と並行生産したわけではないでしょう

    さて本邦の二式は50s、五式は70sとどちらも既存機の翼内に搭載可能なレベルの重量で、用途が被ります。高性能な五式が量産され、二式の生産が中止に追い込まれたことに何の不思議もないかと思いますがいかがでしょうか
    ちなみに、二式にはベルト給弾に不適という欠点があります

    冷泉

  6. 回答を見てやっぱり、本当に上位互換たる五式三十粍の前に霞んでしまったんだと、思います。
    生産ラインの都合もありますが、本当に望まれれば生産されるのが航空関係の兵器ですし(人的・物資問わず全リソースを優先配分されている)
    勿論その上で、采配ミスではあったと思いますが、そういうのは原因の究明とは別です。
    げしゅたぽ


Back